境界線。



それが無いのが我が家でした。


ズカズカ相手の心に踏み込んで
自分の価値観を振りかざして荒らす。

悪気なく、無意識に、
劣等感に押しつぶされそうな
自分から目を背けるために、
親として全てを管理し正しく導き
自分の責任を果たすために。

そして、あなた達がやってることは
こんなに相手を苦しめることなんだと
身をもって思い知らせるために。



でも、心は一人ひとりの
神聖で守られた場所として
大切にしないと育たない。

自分の心を育て直すため、
自分の心の世界に家族であっても
無神経に踏み込むことを許さない。


違和感を感じるたびに母親には伝えて
互いに自分を大切にする行動は?と
繰り返し、話し合ってきた。

最近ようやく、互いに
健康的な境界線の感覚が
少し分かってきた感じ。


それは心細い感じもあるけれど
凛とした強さに繋がりそうな予感。

ぐっちゃぐちゃに混ざって
一つになって安心感を得るんじゃなく、
ちゃんと一人と一人になって
自分で自分を守れるという安心感へ。

そして、一人と一人の間で生まれる
化学反応を楽しむ、そんな世界へ。