漫画の「ちはやぶる」もはまってますが

秋も深まってきて

万葉恋歌いかがでしょう・・。

 

「ちはやぶる神代も聞かず竜田川
 唐紅(からくれない)に水くくるとは          
           在原業平朝臣(ありはらの なりひら あそん)」

 

唐紅色に真っ赤に染めあがった紅葉の流れは
きっと遠き神様の時代から
ずっと変わらずに同じなのでしょう

 

高子(清和天皇のお后)が歌の席で 
紅葉の屏風で和歌を詠んでくださいとお題を出します。
その時に業平が詠んだ歌。

 

高子と業平は昔、恋人同士。まだまだ若いころ、業平が高子を 
「赤い(唐紅)の着物がお似合いなあなた
神代の昔からもこんなにきれいな人はいなかった」なんて口説いたわけです。

 

何十年も経って お互いいろいろあって 久しぶりに会った公式の和歌の席は 
高子は天皇のお后になって業平とは気軽には話をできない場で 
実は二人にしかわからない言葉をつかってそっと思い出を伝えているのです。

 

実際は 業平は超プレイボーイで 歌のやり取りもひとつの文化だったから
どこまでほんとかはわからないらしい。
でも、素敵・・・。