アメリカでは、法律の一部は各州に任されていて、
結婚・離婚に関することもその一つです。
ここでは私の住んでいるワシントン州での
経験をお話しします。
日本の離婚の手順がどんなだか
私は知りませんが、
似たところも非なるところも
あるんじゃないかと思います。
まず、離婚が双方の同意の上で、
条件にも双方同意するのであれば、
オンラインで手続きが可能です ![]()
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これが一番簡単で安い方法で、
できればこれで収めたかったです。
聞いたところによると、
ほとんどのケースは双方同意に至らず、
mediation という、第三者を介しての
話し合いをするか、
弁護士を雇うかして進めるそうです。
私の場合は数千ドルをかけて、
弁護士を雇いました。
理由は、まず最初に、
彼が話ができる状態ではなかったこと。
お酒を飲んでない時を狙って話そうとしても、
ちゃんとした話し合いができるほどではありませんでした。
そして、弁護士と書類を作成している間に、
離婚をする人たちに向けてのクラスを
受講しなければいけませんでした。
さらに、子供がいる人たちは、
Parenting Plan という、
双方が同意した子育てプラン、
みたいなものを作らなきゃいけないので、
そのためのクラスも必須でした。
どっちのクラスも、
なんだか不思議な雰囲気が漂っていて、
自分自身が喜んで学びに行ってるわけじゃないので、
居心地がとっても悪かったです… ![]()
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書類の作成の方は、
弁護士がテンプレを持っていて、
それに記入していく形で作成されていきました。
書類には弁護士の提案で、
*彼がお酒を飲んでると少しでも疑いを持ったら、
アルコール反応のテストを受けてもらう権限が
私にあること、
*お酒を飲んでいる間は、
子供達に合う時は、第三者の監視が必要なこと、
*3ヶ月飲まずにsober、素面でいられたら、
その監視は解かれること、
*但し、また飲んでしまった時は、
その3ヶ月がリセットされること。
が付け足されました。
そして、元旦那との書類のやり取りは、
こちらで作成した文書に
彼が同意するならサインをして送り返す、
同意しないなら自身の案を添えて送り返す、
というものでしたが…
書類がなかなか返ってこない… ![]()
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なぜって、その頃の彼は、
いつもお酒が入っていて、
正常な判断ができる状態じゃなかったから。
電話して催促しても効果なし、
弁護士のアシスタントに
わざわざ足を運んでもらっても
取り合ってもらえず。
スムーズにいけば
ほんの2−3回で済む書類のやり取りが、
一年もかかってしまいました…!
それでも他の離婚者の話を聞くと、
私の経験が大変だったことには変わりないんですが、
比較的問題なく進んだ方みたいです。
多くの人たちは何度もmediation に足を運んだり、
相手がなかなか同意せず意地悪いことをしたり、
時間も一年以上かかることはしばしばで、
金銭的にも精神的にも、すごく大変です。
離婚手続きの最後は、裁判所に行って、
裁判官に認証してもらって完了します。
裁判官もただハンコを押すだけじゃなく、
離婚の理由が正当でなければ
拒否することもあるそうです ![]()
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「ま、あなたの場合は大丈夫でしょ!」と
一緒に裁判所へ行ってくれたパラリーガルに言われ、
ちょっと緊張したけど、
書類は無事受理されました。
離婚なんて、相当の覚悟がなきゃできない、
夫婦関係の修復は絶対に不可能!と判断するまでは、
こんなに大変なプロセスを踏んでまで
離婚しようとは思えませんよね…
日本時間:第二・第四土曜日 朝10:00~11:00
次回は12月10日土曜日
12月10日のテーマは:
「国内·国際 カップルの年末年始の過ごし方
~そしてカップルじゃ無い人たちは今何をするべき?~」
興味がおありの方は是非、
makichizuru07@gmail.com まで、
参加希望!とメッセージください。
Zoomリンクをお送りします😊
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