子どもの頃、学校の美術の時間に静物画を描いていたときのこと。

背景を薄い黄色で塗っていたら、先生が「黄色はおかしい」と言い出しました。

「普通は青系でしょ」と・・・。

その時間は、周りの子からの嘲笑に耐えて過ごしたのを覚えています。

みんなと同じでなければおかしいとか、先生の言う通りにしなくちゃいけないとか気を遣う学校生活は苦痛でした。

そんな私も、社会人になる頃には

「長所は協調性です」

なんて言うようになり、みんなと足並みを揃えるのが美徳と感じるようになっていました

「なんかおかしいぞ」と気づくようになったのは、かなり後のこと。

学校でもきちんと人権について教えてほしいですよね

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広島県の人権啓発冊子「思いやりと優しさのハーモニー」が素敵でした。

からダウンロードできます

「個々の人間は，その多様な存在のまま尊重されなければならない。」と主張しているのです。ですから、逆に言えば、それは「国民に単一の価値観を強制しません。」という約束でもあるわけです。

日本国憲法第97条は、基本的人権は「人類の多年にわたる自由獲得の努力の結果」であり、「過去幾多の試練に堪え」てきたものであるといっています。

本当に、こんなに大切なものを削除してしまっていいのでしょうか

「行き過ぎた個人主義」という表現を使われることがありますが

個人の尊重とは

自己の利益だけを追求し、他人の利益を軽視あるいは無視する利己主義（エゴイズム）とは区別されなければなりません。

個人の尊重が、自分勝手やわがままを助長することはありません。

「寛容さ」を身につけないと、社会は成熟していかないのかも……。

せめて子ども達には、自由と寛容さを伝えられるようになりたい。