宗派は違えども 〜編集あり〜 | 僧侶の妻になったワケ

僧侶の妻になったワケ

わずか1%といわれる40歳を越えての初婚を
たったの4ヶ月で果たしてから、早ン年⁉︎
奈良で住職となった主人と二人、お寺の再建・復興に奮闘中です。

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最近、住職さんが聴いているという
30年以上前の法話テープを聴かせてもらいました。


浄土宗の念仏を
わかりやすく、詳しく、五段階に分けて
お念仏の教えを受けられる
【五重相伝】という行があるそうですが、


その行を受けられる浄土宗の
壇信徒の皆さんに対するお説教でした。




感銘を受けるお話しで
盛り沢山でしたが、最も感銘を受けたこと…


悪い心を無くすのではない ということ。

そもそも
良い心と悪い心、
その両方があるのが人間である。

大事なことは、
悪い心を “無くす” のではなくて
生じた自分の悪い心、考えに気付き
それを “抑え込む”ことができるかどうか!


そもそも、不可能なことをやろうとするから
すぐに できない自分、
根気が続かない自分、ばかりが目に付く‼️

(そりゃ、苦しい)

人は、
自分以外の他人には、一割引の評価を下し、
自分自身には、一割増しの評価をする

(≧∇≦)

そんな人がほとんどだから
他人を褒めるときには、自分が思うよりも
三割増しに褒めてちょうどいい そう

(爆笑)



そして
仏様というのは、
親の心で私たち人間を見守ってくださっているもの。

親の心…
出来が悪いからといって
滅多なことで捨てたりしない

むしろ、出来の悪い子ほど
可愛いとか、放ってはおけない親心。


そんな心で見守ってくださっていて
ときに、手を差し伸べ
ときに、突き離し


私たちが死んであの世へと還るまでの間、
少しでも その心…
慈悲深い心に気付けるよう、分かるように

そして、
一歩でも成長を遂げられるよう
祈ってくださっている …。



なんだか、大安心に懐かれる教えに
等身大の自分でもいいんだと思えました‼︎


わがお大師さまのお言葉
『煩悩なくして 菩提なし』も


悪い心、迷える心、邪な考えが
自分自身にあると認め、

それを乗り越えて(受け入れて)こそ

菩提の心が発芽し、やがて
花が咲いたような 輝きを放つのだ


と、伝えようとされたのだと思いました。


決して
他人や、世間など
周りの環境が 泥なのではないんですね‼️

宗派は違えども
言わんとされた元は 同じですわ~ ^_-☆