小学1年生のある日、【時計】の授業がありました。
黒板で先生が時計の読み方を教え、その後プリントを配り、
そのプリントには6つほど時計が書いてあり、
それぞれの時刻を回答して先生のところへプリントを持っていって
採点してもらう、という授業でした。
私は、幼稚園の頃から家で母に「時計の読み方」を教わっていたので、
「楽勝~♪♫♪♫」と思っていたのです。
しかーし、早々とプリントを書き終え、ほぼ一番乗りで先生のところへ持っていき、
全問正解で褒められるのか?!と思いきや
どっこい、全員の前で、すっごく怒鳴られ、すっごく激怒されてしまいました・・・
うーん、どうやら、授業で、先生は、
1時 30分 と教えていたのに、
私は、1時 半(はん)とプリントに回答したために、
先生は「私はこんな教え方をしていないっ!!」
という理由で怒鳴ったのです・・・
そして、でっかい『×』印をつけられてしまいました・・・
私にとっては、「はん」って当たり前に身についてる感覚だったので
深く考えることなしに、当たり前に答えた結果だったのですが・・・
(「楽勝!」と思っていたので、先生の話をまともに聞いていなかった私も悪いのですが・・・^^;)
「どうして『はん』じゃいけないの?! お母さんが私にそう教えてくれたのに・・・」
すっごく悲しかったのを今でも覚えています。
クラスの子たちは、ニヤニヤして、「なぉんちゃん、何ヘンなこと書いてるのぉ~?」
とプリントを覘いてきて、
「『はん』って何~?!ヘンなのー!!ぷっぷっ(笑)」
その日から、私は、本当の本当に クラスで一番『できない子』になってしまいました。
先生の話をまともに聞かなくなり、その結果・・・
○クラスで一番の、『忘れ物キング』になってしまう
○テストで『0点』取ってしまう
毎日のように、皆の前で立たされ、先生に激怒されまくってました・・・
先生は怒り狂いながら
「あなたは そんな 出来ない子じゃないでしょ!!!!」って
怒鳴るんですけど、私はいつの間にか、怒り狂う先生の声を
『聞き流す』習慣になってしまっていて、全然心に届いてなかったんです・・・
だから、また翌日も忘れ物を必ずしてしまうし、テストの点数も誰よりも極端に悪い・・・
そんな日々が2年も続いてしまいました。
私は 本当に 自分って 一番 出来が悪いんだ と信じていました。
3年生になって、担任の先生が変わりました。
1-2年の時の先生は、50代後半の女性の先生だったのですが、
3-4年の時の先生は、30代中頃の、穏やかで理知的な雰囲気の男性の先生でした。
3年生になって、初めの頃、1-2年生の頃の続きで、
私はまた連日忘れ物をしてしまいました。
1-2年の時の先生なら、皆の前で怒鳴り散らすので、
また同じ反応をされるのかと思っていると
3-4年の時の先生は、
「なぉんさんは、本当は、やろうと思えばちゃんとできる人ですよね・・・」
前の先生と同じセリフなのですが、
怒鳴って言うのではなく、「冷静に・優しく」言われたのです。
なぜだか、初めて、私の心に 『グサッときた 一言』でした。
「え?! そうなの?! 私って やろうと思えば できるのかな?!」
ようやく 目が覚めました。
先生の話をちゃんと意識を向けて聞くようになったのです。
翌日から、忘れ物を一切しなくなり、
テストの点数もどんどん上がっていき、
あっという間に、トップクラスの仲間入りしていました。
「本当は、やろうと思えばちゃんとできる・・・」
同じセリフを1-2年の時の先生の時にも、
何十回・何百回も怒鳴られながら言われたけど、
全然心に響かなかった。
3-4年の時の先生から、たった1度言われただけで、
その一言が ズシンと心に響いた。
先生って、一人の生徒を 活かすことも 殺すことも できるんですね・・・
子のために・・・と 怒鳴って叱るのは、その子の心をシャットアウトしてしまい、
逆効果だと思うのです。
同じセリフでも、優しく・冷静に言えば、活きた言葉になる。
私も親として、子を活かす親でありたい・・・そう思います。