寝ているあいだに

分厚かった雨雲が

どこにもいなくなっていること

それってものすごい奇跡だって思わせる

そんな朝


空が

青くて

眩しくて

キラキラと降る

冬のひかり


惹かれるように

窓をあけ

太陽のいのちを

浴びている


いま、わたしにできること

ただそれだけでよいのだと

このせかいに溶けてゆく


ふと大地に目をやれば

白い椿が

また咲いた

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