海と山。

どちらも好きですが、私の魂的に惹かれるのは、山。

海は美しく、いつまでもみていたい、波音をきいていたい。

でも、そこに身をあずけることが怖いという抵抗の気持ちがあります。

一般的な、海の怖さではなく、冥界に続くような、ゆだねきる融合のせかいが私は怖い。

きっと、それが心地よいと、母なる海の本当の姿に、もうひとつ高いレヴェルで入り込むことができれば、怖いという想いなんてちっぽけになるんだろうけれど。

対して、山は、孤高。

海は、ものすごい数のいきものと水で繋がり、ひとつになるのに対して、標高があがればあがるほど、生物の生きられないせかい、無音のせかいが広がっている。

そのせかいで、身体を酷使していくことが、魂の発露になり、アートマンそのものになる。個(孤)を突き詰めるということ。

その先には、大地との繋がり、星との繋がりを、分離している個だからこそ、受け取ることができるのだと思う。

融合の海の繋がり

孤高の山の繋がり

今の自分に必要な繋がりはどちらか。
哲学的海潜り、哲学的山登り。
村上春樹さんぽく言ってみました。