8月23日から2週間、南九州に旅にでますき

目的はいくつかありますが、そのうちのひとつが思いがけず滞在期間に行われることを知った、てんつくマンのイベント。
てんごくはつくるもの、の「てんつく」。素敵。
むこうから得たものを発信しますね。

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エネルギーの「Re:Birthday」



今日は、ヨガ友がシンクロニティ(共時性)バッチリで読んで薦めてくれた、河合隼雄さんと小川洋子さんの対談を読みました木漏れ日

『生きるとは、自分の物語をつくること』新潮文庫

河合先生の死によって途中のまま、小川さんが長い後書にて結ばれた対談集。

『博士の愛した数式』で有名な小川さん。以前からファンで他にも多数の著書を読んでいます。

河合先生と女性作家さんの対談が、村上春樹さんや中沢新一さんのそれとはまた違う形で響きました。

後書にて小川さんが、お別れの会の様子を感情的・感覚的に描写していることが、私にとっての河合先生の死が、大きな智慧を失ったという印象から、個人の死として実感することができて、涙があふれました。キラ


~内容から抜粋~

河合:無限の直線は線分と1対1で対応するんですね。部分は全体と等しくなる。これが無限の定義です。だから、この線分の話が、僕は好きで、この話から人間の心と体のことを言うんです。(略)心は1から2で、体は2から3とすると、その間が無限にあるし分けることもできない。

小川:ああ、2.0000000・・・・

河合:そうそう。分けられないものを分けてしまうと、何か大事なものを飛ばしてしまうことになる。その一番大事なものが魂だ、というのが僕の定義なんです。



サンサン

また、厳密さと曖昧さ、つまり西洋的近代科学的な厳密なものと東洋古来の曖昧なものの矛盾、この両方を共存させる人生観や価値観が必要になってくるという話から、それは、異次元でしかなしえないもの(河合)であり、虹をかけるようなもの(小川)であり、そこに、「いのち」や「たましい」を手触りあるものとして刻むために「物語」が生まれ、矛盾との折り合いのなかに発揮されるものが「個性」であるという、もう壮大かつストンと腑に落ちる対話。

小川さんならではの、虹をかけるという神話的表現がとても素敵だなって思います虹
機会があったら読んでみてくださいね。