YOGAの語源には、「結ぶ」や「繋がる」という意味があります
そもそも、YOGAという言葉自体は、『ヴェーダ』という古代の神や自然を讃えるバラモン経典群(紀元前1000年頃~500年頃に編纂)のなかにあらわれます。
ちなみに『ヴェーダ』は人が考えた内容ではなく、神の声を聞いた書物といわれています。
そこでは、馬車に馬を繋ぐという意味。その馬車とは神託をうけるバラモン僧が、神々をお迎えに行くための馬車という解釈なのです。
だから、神々と繋がる行為である瞑想や詠唱などのツールがYOGAと呼ばれるようになり、永い月日を経て、瞑想のための準備段階として集中力を身につけるため、坐り続ける筋力や柔軟性をつけるためのポーズ(サンスクリット語でアーサナ)がYOGAの一部として生まれました
YOGA
=神(自然)と繋がる行為(または無為)
私にとってのYOGAは今は詩を紡ぐこと
毎日詩を紡ぐことで、神(自然)の声に耳をすませています
さて、最近日本の神々にシンパシーを感じて、古事記や日本の神さまに関する書物を読みあさっています。
古事記の最初にあらわれる根源の神は、天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)。続いて、生命を生み育む力の象徴の神、高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)、神産巣日神(カミムスヒノカミ)。
この三柱の神が、すべての存在のルーツとなるのです。アメノミナカヌシは、ブラフマンや梵のイメージに近いですね。
このタカミムスヒ・カミムスヒの「産巣(むす)」は、なんと「結ぶ」の意味なのです。おお、YOGA!
漢字の意味も奥深いです。産むこと。巣(おうち)。これが繋がり。
むすぶの意味を深く味わいながら、この作者不明のうた(ちなみに作曲は、哲学者ルソー!)を口ずさむと、それもまたYOGA!!
むすんでひらいて
てをうってむすんで
またひらいててをうって
そのてをうえに
むすんでひらいて
てをうってむすんで
柏手(かしわで)は、神道で感謝やよろこびをあらわし、神と繋がり邪気を祓う行為。
手のひらは気の出入り口とも考えられ、手を天にむけることは神に感謝することともとらえられます。
いのちを生みだし、拡げ、よろこびとともに、自然とともに生きる。
そしてそれが、永遠に続いていく。
そうとらえると、ちょっと素敵じゃないですか?
ぜひ心をこめて、歌ってみてください。もちろん手の動きをつけて^^