サナトロジーとは「死生学」という学問分野です。
人が生きて死ぬことを真剣に考える学問。

つまりいのちについて深い洞察をして、死も含めた生を掘り下げていくこと。

YOGAも、詩を書くことも、私にとっては死生観を培っていく行為で、アニミズム(自然崇拝)とサナトロジーが、今の私の二大信仰といえます。

このサナトロジーという学問は、実践的応用として、実際に死に逝く人々ないし遺される人々へ、深い癒しを与えることができます。

たとえば、ウパニシャッド哲学の不二一元論。今の社会で生きる私の身体と心はひとつの形であり、本来の自己(アートマン)は、森羅万象(ブラフマン)に含まれる永遠のいのちである。

ということが、深く理解されたならば、死ぬことに対する恐怖や嫌悪は薄れて、残りの生を意味深いものとして感受できるはず。

文献をあたれば、ふうんって思うけど、深き理解のためには経験が必要であり、そのツールとして、YOGAがあり、音楽があり、詩があり、大自然がある。

こんな感じが、今の私の死生観。

昔に比べると、少しは死ぬことが怖いと思わなくなったし(少しはね)、逆に生きることがより素晴らしいと感じられるようになりました。

生の喜びと、死の恐怖は反比例するみたい。
まだまだまだまだ精進します。