9ヶ月ぶりに楽器を吹きました。

卒演に声をかけていただいて乗ることになったのですが、まさかこんなにブランクがあるとは気付かなかった…。今年はいろんなことがあって、時間の感覚がわからなくなったまま終わろうとしています。

9ヶ月のブランクはやっぱり重いけど、本番までの3ヶ月でなんとか頑張って仕上げたいと思います。

音楽は楽しいですね。
最近買ったのはこれ。

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ティーレマン/ウィーン・フィルのベートーヴェン交響曲全集です。
発売日に仕事終わりにはるばる渋谷のタワレコまで行って買ってきました。
1番から8番まで聴いてみたけど、やはり予想通りというか一貫して重厚な演奏。アゴーギグやダイナミクスで演奏に緩急を与えつつも、音楽の流れは失われず素晴らしい演奏だと思います。前に出たシャイーの全集も良かったけど、このティーレマンも引けを取らない出来栄え。シャイーが陽でティーレマンが陰といった感じでしょうか。
最初に1番を聴いたときは正直微妙かなーとも感じたけど、2番以降はどんどん良くなっていって中でも英雄と運命は今まで聴いた録音の中でも屈指の演奏かと。ティーレマンはやっぱりロマン派が合う指揮者だと思うし、1番みたいなまだかなりモーツァルトの作風に近い作品はあまり合わないのかな。9番を聴くのが楽しみです。

そういえばタワレコ限定なのかわからないけど国内盤買ったら恵比寿でやるシネコンサートの招待券ももらったので、どの回に行くべきか悩む…。
今日はパリ管の演奏会を聴きに行ってきました。
早起きして午前中に洗濯もできたので、早めに出発して六本木一丁目のタリーズでのんびりお茶をしてから向かいました。マチネのサントリーホールはいつ以来だろうか。

泉ガーデンタワーにもクリスマスツリーが飾られていて、もう年の瀬が近いことを改めて感じます。

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☆パーヴォ・ヤルヴィ/パリ管弦楽団@サントリーホール
・メシアン:忘れられた捧げもの
・ラヴェル:ピアノ協奏曲(Pf.ダヴィッド・フレイ)
~アンコール(ピアノ)~
・シューマン:子供の情景より第12曲「眠りに入る子供」、第13曲「詩人は語る」
・J.S.バッハ:パルティータ第6番より「Allemande」
~休憩~
・ストラヴィンスキー:バレエ音楽《ペトルーシュカ》(1947年版)
~アンコール(オーケストラ)~
・ビゼー:小組曲《子供の遊び》より「ギャロップ」
・シベリウス:悲しきワルツ
・ビゼー:《アルルの女》より「ファランドール」


パリ管は2005年にミシェル・プラッソンと来日したときの公演を聴きに行って以来だからもう6年も経つのか…。パーヴォ・ヤルヴィは3年前のフランクフルト放送響とのマーラー9番、ブルックナー7番、去年のドイツ・カンマー・フィルとのシューマン2番&3番を聴いたから、今回で3つ目のオケとの演奏を聴くことになります。特段好きというわけではないんですけどなんとなく聴きに行ってしまう指揮者ですね。それにしても最近までシンシナティ響のシェフでもあったのだから、本当に引っ張りだこの指揮者です。

1曲目のメシアンはシェーンベルクとバルトークを足して2で割ったような曲調。メシアンはほとんど聴いたことがなく、「神の顕現の3つの小典礼」や「聖体秘蹟への讃歌」くらいしかCDも持っていなかったので、CDも買って予習していきました。パリ管の音色は柔らかく暖かい音色で、弦のフラジオレットも神秘的な音色を奏でていて素晴らしい演奏でした。特に中間部の迫力は凄まじかった。
ラヴェルの協奏曲のソリストはダヴィッド・フレイ。まだ弱冠30歳のピアニストですが、なかなかどうして仄暗く繊細な音楽を奏でます。音色も柔らかく、運指が難しそうな箇所でも決して乱暴にならず一音一音丁寧に鳴らしていく姿勢は好感が持てました。ジャジーな曲ですが躍動感も◎。オケも1曲目同様素晴らしかったです。必ずしもお国物が良いとは限らないけど、このラヴェルは流石パリ管にしかできないような演奏だったと思います。アンコールはたまたまどれも知ってる曲でしたが、叙情的な3曲をあの若さで完全に自分のものにしているかのように演奏し、曲の美しさや素晴らしさが改めて実感できる演奏でした。
メインのペトルーシュカは1947年版。チラシや梶本のサイトの前情報ではたしか何年版なのか書いてなかったなかったからてっきり原典版かと思っていた…。3管編成で終わり方に疑問が残る方の1947年版ですが、演奏は凄かった!弦管打どれも高水準だったけれど、フルートとトランペットが上手すぎる。アンサンブルも音色も良い意味でまとまっていて、オケとして前に聴いた時より格段に良くなっていると感じました。元々のオケの技量もあるけれど、ヤルヴィもフランクフルト放送響やドイツ・カンマー・フィルよりパリ管の方がさらに相性が良いように思います。
指揮者も団員も最後までみんな楽しそうに演奏していました。中でもアンコールの悲しきワルツの最中にクラリネットの2人が何やらひそひそ打ち合わせを始めたから何をするのかと思ったら、本来1管の曲なのに途中の強奏の部分からいきなり2人で吹き始めたのが面白かった(笑)

今年はあまり演奏会に行く時間もお金もなかったので、純粋なオケの演奏会を聴きに行くのは今年初めてでした。次は都響の第九の予定だし、通常プログラムのオケの演奏会はこれが今年最初で最後かな。

帰宅後、先日買ったままでまだ聴いていなかったヤルヴィ/パリ管のビゼー作品集のCDを聴きながらこのブログを書いていますが、このビゼーもどれも素晴らしい。。

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ぐだぐだと長くなってしまった…。
また明日から1週間頑張りましょう。
昨日、愛猫が静かに息を引き取りました。
17年間一緒に暮らした猫でした。

17年前、里親を探していたお宅から引き受けてきたのが出会いでした。
もう6年前にこの世を去った黒トラと一緒に引き受けた栗色の猫。
当時は子猫で、かにかまやお煎餅が好きな可愛い猫でした。

頭が良いだけでなく勘も鋭く、何か不思議な力をもった特別な猫でした。
高校受験や大学進学、就職や転職などの自分の人生の転機となる場面では必ず体調を崩し、
その代わりなのかいつも実力以上のところに進ませてくれるので、我が家では神通力を持った猫として尊敬されていました。

この5年間くらいは他の猫と相性が悪かったこともあって、ほとんど洗面所と浴室で生活していて、今振り返れば本当に可哀想なことをしてしまったと思います。天国ではどうか安らかに自由気ままに暮らしていってほしいです。

いつも家族のことを考えてくれる猫で、最期の時も家に誰もいなかった空白の30分間に迎えたのだから、息を引き取る瞬間は誰にも見られたくなかったんだろうな。休前日に逝ったのも、翌日が休日で家族みんなでお葬式ができるからその日を選んだのかもしれない。おかげで今日は気候もよく、みんな揃って良いお別れができました。

今回のことで、命に永遠なんてないということを改めて教えられた気がします。
人間にしても猫にしてもそれは同じで、一日一日を大切にし、ひとりひとりを大切にしようと感じました。いなくなってからもっと優しくしてあげればよかったなんて後の祭りですから。

クリ、17年間本当にありがとう、そしてごめんね。こっちではずっと頑張りっぱなしだったから、天国ではどうかゆっくり休んでください。
いつになるかわからないし行けるかどうかもわからないけど、いつかそっちで会えることを楽しみにしてるね。


今日は今年の演奏会の中でも一番楽しみにしていた演奏会に行ってきました。

☆マレイ・ペライア ピアノ・リサイタル@サントリーホール
・J.S.バッハ:フランス組曲第5番
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第27番
・ブラームス:4つの小品
・シューマン:子供の情景
・ショパン:24の前奏曲より第8番、マズルカ第21番、スケルツォ第3番


自分はピアノは弾けないので技術的なことは全くわからないけれど、この人のピアノの音色は他のピアニストのそれとは一線を画していると感じています。ペライアとの出会いは割と最近で、去年J.S.バッハのパルティータのCDを聴いたのが初体験でした。
CDだけで全てがわかるわけはないけれど、率直な印象として他のピアニストよりもとにかく音色が豊潤で綺麗。決して奇を衒ったり恣意的な演奏をすることなく、本当に安心して聴ける誠実なピアノのというのが第一印象でした。
その後もゴールドベルク変奏曲やブラームスの小品集、ベートーヴェンのソナタやJ.S.バッハのピアノ協奏曲、シューマンのピアノ協奏曲などを聴いたけれど、どれも期待以上のものを聴かせてくれました。

そんな中での待望の来日公演。半年前からチケットを買って楽しみにしていた演奏会でした。

幕開けはバッハのフランス組曲第5番。明朗で華やかな曲ですが、ペライアの音色は水晶玉のように艶やかで美しく、時折祈りにも似たような響きも感じ取ることができて思わず涙腺が緩んでしまいました。
続くベートーヴェンのソナタは2楽章形式の小ぶりな27番。葛藤や苦悩を思わせる第1楽章は30番台のソナタにも通じるような雰囲気で、ペライアの演奏は美しくも深い慟哭を感じさせてくれました。第2楽章は甘美な旋律ながらも、どこか哀愁や諦観がといったものが内包されている演奏で、ベートーヴェン後期独特の苦悩といったものが見え隠れし、感動的な演奏でした。
前半最後の曲目はブラームスの4つの小品。4楽章形式のソナタのような構成の小品ですが、今回の演奏会で良くも悪くも一番感情がこもった曲だったと思います。ミスタッチなのかはわかりませんが時折響きが混濁する箇所もありながら、儚げな美しさを保ちつつ思い入れたっぷりに歌い上げる演奏は、この曲に対するペライアの気持ちがひしひしと伝わってきました。

休憩を挟んで後半はシューマンの子供の情景。大人が幼少のときを回想するといった内容の組曲ですが、この演奏も一音一音を慈しむかのように音符が丁寧に紡がれていき、目を閉じるとタイムスリップできるかのような心持ちにさせてくれる音楽でした。
プログラムの最後はショパン三題で締めくくり。普段ショパンはほとんど聞かないのでどれも初めて聴く曲でしたが、どれも素晴らしかった!特にマズルカは色彩感豊かな演奏で、強く印象に残りました。

そして満員の客席の歓声に応えるアンコールはショパンの練習曲から2曲とシューベルトの即興曲。技巧的な部分の素晴らしさを聴かせてくれるアンコールで客席は大喝采。終演後もスタンディングオベーションが続き、感動的な演奏会は締めくくられました。ただ、盛り上がる曲でも最後の一音の響きが明らかに残っているのにもかかわらず拍手を始めてしまう人がいたのは少し残念…。どんな曲でも最後の響きの余韻まで楽しみたいのはわがままかな。

しかし本当に素晴らしい演奏会でした。ただあまり来日しないピアニストだし、年齢や指の故障のことを考えると今後は海外でしか聴けないのかもしれないのが寂しい。