冬が近づいて紅葉も見頃を迎えてきましたね。
今日はお昼から上野の東京都美術館へ。ターナー展を観てきました。
この画家が描く空や水面の透明感、光と影のコントラストは観ていて吸い込まれそうになります。素晴らしい絵ばかりでしたが、中でも《月光、ミルバンクより眺めた習作》、《バターミア湖、クロマックウォーターの一部、カンバーランド、にわか雨》、《ヴァティカンから望むローマ、ラ・フォルリーナを伴って回廊装飾のための絵を準備するラファエロ》、《レグルス》、《平和-水葬》が印象深かったです。
その後川崎へ移動して演奏会へ。
☆クリスティアン・ティーレマン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール
・ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 op.93
・ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125 《合唱付》
Soprano.エリン・ウォール
Mezzo-Soprano.藤村美穂子
Tenor.ミヒャエル・ケーニヒ
Bass.ロベルト・ホル
合唱…ウィーン楽友協会合唱団
ウィーン・フィルを聴くのは4年前のメータ(《ドン・キホーテ》、《英雄の生涯》)以来2回目。今回の来日は、ウィーン・フィルと良好な関係が続いているティーレマンとのベートーヴェン・ツィクルスです。
前半は第8番。生で聴くのは初めてでしたが、やはりウィーン・フィルの弦楽器は美しい…!柔らかさとしなやかさを兼ね備えていて、まるで太陽の下にいるかのような明るい音色。ティーレマンはところどころデフォルメして独特の解釈を示していましたが、ここではウィーン・フィルの持つ美しい音色に強く耳を奪われました。このコンビのCDでも感じましたが、ティーレマンはベートーヴェンなら奇数番号の方が相性良さそうです。
第9番はソリストを合唱の真ん中に置く配置。木管は倍管でホルンはアシ付きでしたが、クラリネットは2nd assiにペーター・シュミードルを使うという贅沢な布陣(1stはエルンスト・オッテンザマー)。こちらは流石と唸らせられる名演でした。
第1楽章冒頭のホルンの空5度からただならぬ緊張感。劇的な弦のうねりやまろやかな木管の響き、的確かつ上品な金管の音色が空間を支配します。第2楽章のスケルツォもドラマティックで、中間部の木管ホルンの美しさは絶品。第3楽章でも木管ホルンは繊細に音楽を紡ぎ、天国的な美しさを表現していました。第4楽章はオケと合唱、ソリストが完璧に融合し、まさに稀有な演奏。ソリストではエリン・ウォールの声が特に伸びがあり、一際際立っていました。合唱も世界トップクラスを証明する重厚で圧巻の歌唱を披露してくれました。ティーレマンの一般参賀はなんと3回!
ただ、去年のドレスデン・シュターツカペレとの演奏会でも感じましたが、ティーレマンは音量に対してかなり神経質に細かく指示を出します。要求より少しでも大きな音を出そうものなら左手で払いのけるような仕草で即座に音量を抑制します。なので、ところどころ急に音量が変わり人工的に感じてしまう部分もありました。個人的にはこの指揮者はブルックナー、ワーグナーの方がやはり相性が良い気がします。
コンマスは両曲ともライナー・キュッヒル、弦楽器は対抗配置でコントラバス、トロンボーンは下手に配置。2ndVnのトップサイドの若いお兄さんがノリノリで楽しそうに弾いていたのがとても印象的でした。
今日はお昼から上野の東京都美術館へ。ターナー展を観てきました。
この画家が描く空や水面の透明感、光と影のコントラストは観ていて吸い込まれそうになります。素晴らしい絵ばかりでしたが、中でも《月光、ミルバンクより眺めた習作》、《バターミア湖、クロマックウォーターの一部、カンバーランド、にわか雨》、《ヴァティカンから望むローマ、ラ・フォルリーナを伴って回廊装飾のための絵を準備するラファエロ》、《レグルス》、《平和-水葬》が印象深かったです。
その後川崎へ移動して演奏会へ。
☆クリスティアン・ティーレマン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール
・ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 op.93
・ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125 《合唱付》
Soprano.エリン・ウォール
Mezzo-Soprano.藤村美穂子
Tenor.ミヒャエル・ケーニヒ
Bass.ロベルト・ホル
合唱…ウィーン楽友協会合唱団
ウィーン・フィルを聴くのは4年前のメータ(《ドン・キホーテ》、《英雄の生涯》)以来2回目。今回の来日は、ウィーン・フィルと良好な関係が続いているティーレマンとのベートーヴェン・ツィクルスです。
前半は第8番。生で聴くのは初めてでしたが、やはりウィーン・フィルの弦楽器は美しい…!柔らかさとしなやかさを兼ね備えていて、まるで太陽の下にいるかのような明るい音色。ティーレマンはところどころデフォルメして独特の解釈を示していましたが、ここではウィーン・フィルの持つ美しい音色に強く耳を奪われました。このコンビのCDでも感じましたが、ティーレマンはベートーヴェンなら奇数番号の方が相性良さそうです。
第9番はソリストを合唱の真ん中に置く配置。木管は倍管でホルンはアシ付きでしたが、クラリネットは2nd assiにペーター・シュミードルを使うという贅沢な布陣(1stはエルンスト・オッテンザマー)。こちらは流石と唸らせられる名演でした。
第1楽章冒頭のホルンの空5度からただならぬ緊張感。劇的な弦のうねりやまろやかな木管の響き、的確かつ上品な金管の音色が空間を支配します。第2楽章のスケルツォもドラマティックで、中間部の木管ホルンの美しさは絶品。第3楽章でも木管ホルンは繊細に音楽を紡ぎ、天国的な美しさを表現していました。第4楽章はオケと合唱、ソリストが完璧に融合し、まさに稀有な演奏。ソリストではエリン・ウォールの声が特に伸びがあり、一際際立っていました。合唱も世界トップクラスを証明する重厚で圧巻の歌唱を披露してくれました。ティーレマンの一般参賀はなんと3回!
ただ、去年のドレスデン・シュターツカペレとの演奏会でも感じましたが、ティーレマンは音量に対してかなり神経質に細かく指示を出します。要求より少しでも大きな音を出そうものなら左手で払いのけるような仕草で即座に音量を抑制します。なので、ところどころ急に音量が変わり人工的に感じてしまう部分もありました。個人的にはこの指揮者はブルックナー、ワーグナーの方がやはり相性が良い気がします。
コンマスは両曲ともライナー・キュッヒル、弦楽器は対抗配置でコントラバス、トロンボーンは下手に配置。2ndVnのトップサイドの若いお兄さんがノリノリで楽しそうに弾いていたのがとても印象的でした。