Miriamです
昨日のお話のつづきです。
坂田明さん、ピアノの黒田京子さん、ベースの水谷浩章さんによるユニット、渡来塵(Trijin)北海道ツアーを追いかけて、北海道は木古内へ・・・。
どうなんde'sで、美味しい食事をした後は、夜のコンサート会場がある、「せたな町」に向かってひたすら移動です。
北海道の地理に疎い私。
いえ、北海道だけじゃなくて、単に地理に疎い私・・・。
せたな町って、函館の側かとおもいきや、木古内から車で2時間半もかかるとか。
開場時間から逆算すると、4時には到着していたい。。。
となると、あまりゆっくりもしていられない感じ。
ところが、走りはじめてしばらくすると、「この先通行止め」の文字が・・・
一昨日通った台風の影響で、予定していた道が通れなくなってしまったようです。
急いで他のルートを検索したけれど・・・ナビに表示される到着予定時間は、開場時間ギリギリ
でもとりあえず、先を急ぐしかない。
先導する私たちの車と、その後につづく坂田さんトリオの車。
急いでいる時に限って、前を走る車は、ゆっくり。。。
「これは、焦るなってことだな〜」
カーナビの到着予定時間は、どんどん後ろにズレて、すでに開場時間に食い込んでいる。
さらに、それまで止んでいた雨が、パラバラと降り始めたかと思うと、大粒の横殴りの雨に変わり、スピードを出せば危険な状態に・・・。
「なんか、私たちの車の上だけ、降ってない?!」
見れば、遠くの空は明るくて、雲が切れている。
なのに、私たちの車が走る方、走る方へ、真っ黒な雨雲が移動しているみたい・・・。
やれやれ・・・と思っていると、後ろのミュージシャンチームから、トイレ休憩しましょうとの連絡が。
いいタイミングでコンビニがあり、そこで休憩タイム。
聞けば、ミュージシャンチームのカーナビでは、八雲から回るルートで行けば、4時には到着するとの表示になっているそう。
ただ、八雲までの道は、山の中を通るので、新たな通行止め区間が発生している可能性も・・・。
でも、4時到着のカーナビを信じて、以降の道のりは、ミュージシャンチームが先を走ることに。
すると、早い早い!
今まで、前をふさいでいた遅い車もいなくなるし、雨もやんで来て、スイスイ走る。
私たちのカーナビの到着時間も、あっという間に縮まって、無事4時前に会場に到着したのでした。
まあ、そんなちょっとしたハラハラもありつつ、開演時間には、せたな町のホールに大勢のお客さんが集まりました。
最初の1曲は、ものすごいアバンギャルド。
よく、ど頭にこれを持って来るなぁ〜というのは、私の素人考えで・・・。
これを聞いて帰りたいと思った人は、帰ってもいい、というくらいの気迫が感じられる。。。
まあ、せっかく来て、最初の1曲で帰ってしまうのも勇気がいるけど。。。
ジャズって、本当に不思議でならない・・・・。
クラシック音楽みたいに、ちゃんと最初から最後まで楽譜があるわけじゃないし、リハーサルで綿密に相談しているわけでもないのに、なぜあんなにピッタリはまるのか・・・。
それも・・・普通のセッションなら、それぞれがソロを回して終わるけれど、渡来塵はそうじゃない。
それぞれがお互いの演奏を感じ合って、まるで会話をするように、前に出たり、引っ込んだり、自由自在。
それでいて、3つの楽器がバラバラじゃなくて、いい感じのバランスを保ちながら、全体でひとつになっている。
なぜそんなことが出来るのか、本当に不思議でならないのです。
も〜そのバランスたるや、カミワザ
実はその事を、演奏が終わったあとで、黒田さんに聞いてみたら・・・なんと貴重な楽譜を見せて下さいました
それが・・・ホントに1コーラスさらっと書かれてるだけ。
なぜこれで、あんな演奏が出来るのか・・・もう本当に不思議でたまりません。
いえ、もちろん、それだけのスペシャルな技術とセンスを持っている方々だからこそ出来るのは、わかっているんですけどネ。。。
100メートルを9秒台で走る桐生選手を見て、
「なぜそんなに早く走れるの〜?」って言ってるのと一緒かも
実はその後の打ち上げの席で、水谷さんにその極意を伺って、「なるほどなぁ〜!」と思ったのですが、そう思ったからと言って、出来るわけではない・・・当たり前だけど。
(それは、めっちゃ素晴らしいお話だったのだけど、私が文章化するにはあまりに高度過ぎるので、書けません。ごめんなさい・・・)
水谷さんには、リズムトレーニングの方法とか、色々教えて頂いて・・・。
一流のベーシストからそんな話を聞けるなんて、ちょっとあり得ない
それだけで、めっちゃ幸せなMiriamです
話がそれました・・・。
コンサートの話に戻ります。
素晴らしかったもの。
坂田明さんの歌
最近益々声の響きが豊かになったようで、本当に素晴らしい。。。
サッチモみたい
やっぱり、声も楽器なんだなぁ〜。
出し続けることによって、体の共鳴が豊かになって来るのね。
使い込まれた楽器みたいに、声も出してないと、良い音にならないのよね〜。
当たり前だけど、坂田さんの肺活量ハンバないから・・・。
現在72歳だそうです。
信じられないわぁ〜
そして、坂田さんのMCも、ホント素敵なんです。
リラックスして、普通に会話してるみたいに話すのだけど、それがとっても面白い。。。
さすがに慣れているのですね。
どんなにお客さんが多くても、それで上がってしまう、ということは無いみたい。
(そりゃそうか・・・)
素晴らしい演奏とトークで、会場中が、大いに盛り上がって楽しんだ、印象深いコンサートでした
翌朝、会場を前に、メンバーのみなさんと記念写真
ありがとうございました〜