父親として… | 病気と仲良くなろう!

父親として…

最近は考えてしまう。

はたして僕は「父親」として、息子たちに接しているのだろうか?

普通の父親は、朝仕事に行って、夜帰ってくる、休日の日は家でゴロゴロしたり、趣味に走っている人もいる。

しかし…僕には、どれも当てはまらない。

投薬治療とはいえ、一日中家にいる。主夫のように掃除したり、洗濯したり、洗いものしたり…多分、世間の人から見れば、気楽な優雅な、そして贅沢な待遇だと思われるでしょう。

でも本人としては辛いのです。本当なら今が「油ののっている時期」同級生は会社で大きなプロジェクトを任されたり、独立したりして第一線で活躍している。


僕は…一日中家にいて、他人と話すこともない。買い物に行くのも「発作」が心配でビクビクしている。年老いた母親の方が敬老会とかで出かける方が多い。そのためにパソコンを使用する時間が多い。そうなると少しでも人と話したくなるので、掲示板を利用したりする。だんだん親しくなるとメル友になっていく。でも、ここが落とし穴!結局あったこともない人なので、いろいろと相談したり、されたり…


ここまでは順調なんだけど…なぜか最近「出会い系サイト」からの勧誘メールが多数来る。ひどい時には一日に200件を超える!うかつに相手にメアドを教えなくなる。メールチェックも嫌になる。いろいろと迷惑メールの対策をしても、一度知られると次々と…


以前も離婚して一ヶ月くらいしたら、やたらと知らない女性からメールが多数来た。ほとんどが「出会い系」でも不思議なのが離婚したことを公表していないし、「出会い系サイト」を利用したこともない。一体、僕が離婚したことをどこで知ったのか???未だに不明である。


さてさて話は脱線してしまったけど、本題の「父親」である。

実は先日、長男の学校から「お子さんが暴れています!このままだと警察を呼ぶかもしれません!」との電話があった。僕は速攻で学校に行った。そして見たものが…

普段は温厚な長男が「キレて」いた。すぐに襟首をつかんで「お前、なにやっているんだ!」と怒鳴りつけた。途端に長男はおとなしくなり泣き始めた。長男の肩を抱き学校の会議室に連れて行き、なぜか一緒に泣いていた。

やがて長男も僕も冷静になり、話し始めた。実は長男も僕と同じ病気で苦しんでいる。学校の成績も態度も悪くはないけど、出席日数が足りない。学校側も考慮してくれたけど、単位が取れないので進級が出来ないとのこと。すなわち留年である。しかも長男の通っている高校は留年を認めてないので自動的に退学となる。僕も長男も承知の上だ。しかし長男はせめて学年末までは通いたいと言う。学校側もOKをしてくれたが、生徒たちから「進級できないのに何で学校にいるんだ?早く退学しろよ!」と言われたらしい…

本人も我慢をしていたのだが、それが爆発して、こんな事件?になってしまった。

そのことに気がつかなかった僕は息子にすまないと思った。

家では明るくて、音楽の話やバイクの話、付き合っている女の子の話なんかして、コミュニケーションが取れていると思っていたからだ。まさか長男がそんなに悩んでいるとは思ってもいなかった。


その夜、長男が僕宛に手紙をくれた。

「ごめんなさい」


僕こそ長男のことを理解していると思い込んでいて…「ごめんなさい」


今では僕と「男の約束」をして、学年末までは学校に行っている。今の目標は病気に負けないで学校に行くこと。卒業は出来ないけど、勉強なんていつでも出来るし、人間一生勉強だと思う。


息子よ。負けるな。このことをバネにして大きくなれ!そして何年後になるかわからないけど、今回のことが笑い話になるような人間になってくれ!


これが僕に出来る数少ない「父親」の素顔である。