前回のエントリでアップした図について解説します。


$心理カウンセラーのブログ-非ボーダーライン
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『自我同一性拡散』、『分裂思考』、『投影同一視』
この③つの特徴は、
確かにボーダーライン特有の心理メカニズムです。
しかし、私は『行動化』が著しくない患者さんをボーダーラインと思いません。

それは、
③つの特徴を持っていても、
行動化をしやすいかた。と行動化をしないかた。
に明確に分かれるからだと言えます。


③つの特徴を持っているかたは、
確かにメンタルの病気では多いのですが、
そのかた達全員をボーダーラインとしていては追いつきません。

それに、
『行動化』が著しくないのなら、
ボーダーラインとしても社会的な問題が比較的少ないとも言えます。


さて、
何故、行動化をしやすいかた。と行動化をしないかた。
に明確に分かれるのでしょう。

それは考え悩む私が育っているかどうかです。


自分の内部で、
どんなに苦しいことがあろうと、
自分で悩み苦しめるのなら、
行動化して自己表現をしないことになります。

前回も書きましたが、
幼児は自分が不快なことがあると、
泣いたり暴れたりして自己表現しますよね。

これがボーダーラインの『行動化』と同じなのです。

どんなに不快でも、
そんなに哀しくても、
それを自分で悩み苦しめるかどうかが、
ボーダーラインか否かの分かれ目だと私は思うのです。




$心理カウンセラーのブログ-ボーダーライン思考のメカニズム
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上記の図がボーダーラインなのだと思います。



『悩み苦しむ私』
なんて言うと忍耐強い強いココロの持ち主のように思えるかもですが、
そんなに特殊な強いココロでもないんです。

世間一般的に、
「悩みすぎは良くない。考えすぎだよ。」
なんて言われますが、


本来は悩み苦しみは悪いものではないのです。


悩んで苦しむひとは、
必ず成長して行くからです。
自分の行く末を自分で見定めることが出来るのです。

自分の行く末。
これは即ち夢を持つことに繋がるのです。

夢に向かって行くことで、
人は『私はこれでいい』という自信をつけて行きます。


『私はこれでいい』
そうです。
これこそ『自我同一性拡散』を克服する力なのです。


それに、
夢に向かって夢中になる状態は、
脳を活性化させると科学的に証明されています。

脳が活性化すれば、
自分の行く末を見定める能力が高まります。

未来の予測が出来るようになるので、
ドンドン幸せを呼び込める脳になるのです。


私はクライアントさんに、
夢を持ちましょう。
人生に目的を持ちましょう。
とお話ししますが、
全てはこの脳の活性化の為なのです。

それが出来て来たとき、
多くの方は回復して行きます。

回復するだけでなく、
ドンドンとココロが成長します。


『悩み苦しむ私』
それを育てるとボーダーラインの克服に繋がるだけでなく、
自分の幸せを呼び込むことにも繋がるのです。


ですから、
悩み苦しみは悪いことではないんですよ。




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