日常の忙しさや、「間違えずに弾かなきゃ」という焦りの中で、ピアノに向かう時間が作業になることはないでしょうか?
当サロン「ハルモニア・レトリカ」が大切にしているのは、人と競うための演奏ではなく、古代から受け継がれてきた「音楽本来の調和」です。
指先で鍵盤を叩くのではなく、1つの音が空間に溶け込んでいく残響に耳を澄ませる。それだけで、身体の余計な力が抜け、心や空間までもが静かに整っていきます。
音を出す前の静寂の空間、「無」。 そして、その先に広がる「有(リズム・拍動)」。その狭間の最初の音。
無の中からほのかに立ち上がるその瞬間を丁寧に感じ取ることこそが、美しく静かな「所作」となります。
そこから立ち上がった音は循環し、やがて音楽という豊かな流れに乗っていくのです。
音を出す、その一瞬。
大人の知性と落ち着きを持って、音を紡いでみてはいかがでしょうか。
この響きを体験するのに、バッハの『平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番 プレリュード』は最も体感しやすいふさわしい一曲です。
古来、ピタゴラスやプラトンたちの音楽観は「宇宙の調べ」でした。天体は壮大なハーモニーを奏でていると考え、音楽を学問として探求した古代ギリシャ。その思想を継承し、音楽としてこの世界に宿したのがバッハでした。
「宇宙の竪琴」とも称されるその調べを、純粋無垢・創造の調性であるハ長調に宿したこのプレリュード。
この曲を弾くとき、「無 → 音 → 有」という循環を身体を通して発音してみる。ただそれだけで、あなたの演奏表現と音の深みは、圧倒的に変わっていきます。
当サロンのレッスンでは、「もっと脱力して」「指を立てて」「感情をこめて」などといった抽象的な指導はしません。
バッハのプレリュードを弾く際も、
・鍵盤の底まで指を押し込まず、音が解き放たれる「残響の空間」に耳を傾けること
・打鍵の直前に、身体の緊張をすっと手放す呼吸のタイミング
・楽譜上から読み取れる具体的な奏法
こうした具体的かつ身体に負担のないアプローチを、講師の実演とともにひとつずつ紐解いていきます。
「指を動かす作業」から「音を紡ぐ手応え」へ。 大人の知性だからこそ深く味わえる響きの世界を、サロンで一緒に体験してみませんか?
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