認知症のある患者さんに
大人用の柄付きエプロンは
ちょっと待った!な話を書きます。
お昼ごはん時のできごと
私は普段
認知症の専門病院で働いています。
勤務中は終日 病棟の中で過ごし
患者さんの食事のお手伝いもします。
完全に介助が必要な方のサポートも
食具や椅子・姿勢など
工夫すればなんとか食べられる方への
アイディア出し&環境作りも仕事です。
ある お昼時のこと。
男性患者さん(Aさん)が
スプーンで
目の前のお皿 周辺で
さかんに何かをすくうマネを
繰り返していました。
ですが 遠目にも
なにもすくえていないだろうことが
わかりました。
というのも Aさんの食器は
柄付きのエプロンの上に
置かれていたからです![]()
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目の前にあれど 認識されず
ところで
認知症になると誰でも
というわけではないのですが
視力に大きな問題はないはずなのに
・目の前の物が認識できない
・距離感がつかめていなさそう
・ぬりえの絵が分からない
・はめ込み式のパズルができない
などという方がいます。
これらは
視空間認知の障がいによるもの。
視空間認知機能は
「見たものの全体像を把握する機能」で、
以下のようにいくつかの要素に分けて
考えることができます。
対象と背景を区別するはたらき
形や色を認識するはたらき
形・方向に左右されず、同じ形を「同じだ」と把握するはたらき
ものともの(あるいは自分ともの)の位置関係を把握するためのはたらき
柄付きエプロンを使うなら
私が勤務する病院では
食べこぼしがある患者さんには
柄付きのエプロンを
使用してもらっています![]()
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ですが
対象と背景を区別するはたらき
形や色を認識するはたらき
が低下している患者さんは
柄付きエプロンの上に
食器が置かれると
見つけられなくなるんです![]()
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下の画像でも 認識しづらいお皿と
比較的認識しやすいお皿がありますよね。
この患者さんは
何品もお皿を並べると
どれを食べたらいいのか混乱されて
食事の手が止まるので
病棟では 一皿ずつ。
食べたら次のお皿だけを
お出しするというサポートをしています。
同時に エプロンも
テーブルには載らないようにしているのですが
スタッフ全員で共有できていなかったのかも![]()
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こんなエプロンをつけるなら
お皿の下に シンプルなトレイを置くか
エプロンは 身体に沿わせて
テーブルの下におろすか ですね。
画像の赤丸は無関係です
認知症の方のための病院ですが
改善しなくちゃの箇所も多々あります![]()
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つづく
本日も
最後までお読みいただき
ありがとうございました![]()
介護予防と認知症予防のパートナー

