冷たい雨と強風に煽られながら自転車をこぐという修行が10日ほど続いていたのに、3月最後の週末は、突然、今年最初の夏日になった。

家の中では半袖のTシャツでも良いぐらい、一度はしまいかけたのに寒の戻りでまたまた袖を通してしまっていた冬物を今度こそ!と大量に洗濯してみた。今年も夏は早くて長くて暑いのだろうか…と少し憂鬱になってくる。

ほんの2日ほど前、職場にある桜が開いていたのはほんの数輪程度。早くからたくさんの蕾達がスタンバイしているのに寒すぎるから咲けないでいたのだ。でも、この陽気だと月曜日は満開になっているかもしれない。


午後は久~しぶりにサントリーホールへ。

3.11で被災した学校の楽器を修理したり、寄付で集めた中古楽器をきちんとメンテナンスしてこども達に届けるという坂本龍一さんのプロジェクトから派生して出来た東北ユースオーケストラの定期公演に出掛けた。第9期のこども達、コロナ禍で活動ができないまま卒団となってしまったこども達もいるけれども、事情が許す限りは一年に一度、彼ら、彼女らの演奏を聞けるのを楽しみの一つにしている。

前にも書いたかもしれないが、このオーケストラの音がとても好きだ。想像を絶する災害を経験して立ち上がってきたこども達の覚悟と潔さとひた向きさが奏でる音色は澄んでいて本当に美しい。勿論、高い完成度と洗練されたオケであることには間違いないのだが、上手・下手、技術うんぬんでは語れない何かがあるのかもしれない。「今この年代」の若い彼らにしか出せない音色なのだと思える。歳を重ねながらも「音楽が持つ力」を信じてジタバタしている私の気持ちにも震えるほどの熱い勇気と憧れに似た情熱を思い出させてくれる。

今年は、去年の公演後にご逝去された東北ユースオケの音楽監督である坂本龍一氏の追悼公演となる側面もあり、オーケストラバックのスクリーンにたくさんの氏とこども達の映像を写し出しながらの演出も素晴らしく、冒頭から始終、感動の渦の中にのまれて圧倒されていた。
ちょっと難解な現代曲は苦手な方だが、氏がこの東北ユースのために作曲したというレクイエム「いま時間が傾いて」は、初演を聞いた時から忘れられない一曲となっている。9.11、3.11という「11」という符号を考察することでできた11拍子の難曲である。11拍子とわかっていても数えられない。でも、この曲への想いはトレースできるような気がするから不思議だ。
待望のCDができていた( *´艸`)
勿論、買ってきた。

一年に一度、楽しみの一つと言えばもう一つ。愛知県豊橋市にあるアルパ教室の発表会、今年もお声がけをいただいてご一緒させてもらい、パストラルハープも紹介させていただくことができた。
私にとっては第2の故郷とも思える豊橋、また別の意味でたくさんのエネルギーとエールを貰える素敵な会である。
絶品な天ぷらとお蕎麦( *´艸`)
豊橋には美味しい魔法があって、お腹も癒されるのです。