サピックスで毎日やりましょうといわれる「基礎力トレーニング」という計算のためのドリルですが、


6年になって2ヶ月ぐらいたってから、問題を選んでやってしまい、終わらせています。


いずれまとめてやろうかという話にはなっていますが、


計算力自体が課題というわけではないので、勉強時間には含めていないようです。


漢字も同じです。


テスト前や授業前などにちょっと確認のため練習するだけです。


そのうちまとめて復習する予定です。







塾のいうとおりの学習は4年のころからしていません。


一番違和感を感じたのは算数でした。


線分図・・・・・書いても書かなくても結果の変わらない子はいます。


へんないいかたですが、頭の中でどこまで考えていけるかが、


応用物理に繋がる数学・算数系の能力を鍛える鍵だと思います。


XX算の解法・・・・例題で教えるから、同じように解きなさい・・・・これではだめでしょう。


解法を自分でねじりだす力をつけさせなければいけない。


これは、はっきりいってほとんどの塾では指導できない。


塾の指導法は8割から9割の子供には有効かもしれませんが、


1・2割の生徒には効果があまりありません。


というか、その解法を無理やりさせると、伸びる芽をつぶしてしまうことになります。


大事なことは子供の能力や成長時期、タイプに合わせて、取捨選択することだと思います。


いいと思うものはすかさず取り入れて実行し、


あまり深入りしなくてよいと思うものは適当にはずしていくべきです。





毎回の確認テストとよばれるミニテストをみればわかります。


どのクラスの子もちょっと見てくれば(短期記憶なので)得点できます。


でも実際にマンスリーや組分けになるとしっかりアルファベットからα1まで差がでます。


毎回コツコツとミニテストもがんばれば、実力に結びつく・・・・という考えは正しい場合も多いけれど、


絶対ではありません。


なぜか?


実際の実力テストがそれだけでは得点できない構成になっているからです。


あたりまえです。基礎力直結型のテストだとクラスわけがやりづらいからです。





では、基礎はコツコツやっているんだけど、偏差値があがらない・・・どうしよう・・・ということになりますが、


それこそ、塾のいうとおりに勉強していたらだめだということです。


偏差値は相対的なものなので、みんながコツコツ系で得点する4割の問題はとりあえずおさえるとして、


それ以上をどこで稼ぐことができるか、が鍵となります。





ずばり、塾以外の学習方法です。


それは子供によるのです。


変な話ですが、音読や読書で国語の力が全く伸びない子もいます。


一日のうち数分、短文作りをさせるほうが効果的だったりします。


また計算ミスある子には、ドリルなんかより算数パズルが有効だったりします


その手法が人によってかなり違うので、大概の人はお手上げ状態になります。


「地頭」なんていう言葉が生まれるのもそのためだと思います。


でもそれはおかしな話です。


IQイコール学力ではないし、IQで入試をパスすることはできません。


鍛えなければ・・・、訓練しなければ・・・・


大事なことは、効果的な方法をなんとか見つけていくことだと思います。






テストの内容構成を考慮すると、塾の組分けのためのテストやセンター模試が6年生になると


あまり重要でなくなるのは、みなわかってきます。


では、志望校合格にむけてどんな指針でやればはずさないのか?


それがわかるために、「開成オープン」や「麻布オープン」を夏前からやってほしいものです。


関西では5年生から「灘中オープン」や「灘中特訓」があります。


首都圏で回数が少ない、かつ秋にしかないというのは、コストの関係もあるでしょうが、塾都合で手抜きです。


非常に残念です。サピックスはもうとっくに御三家のための塾ではないのです。


ただし、データは信頼がおけます。というかここに集中しているから必然的にそうなるだけのことですが・・。


手元に昨年の「XXオープン」の資料が数校分あります。


筑駒などは第1回から第2回にかけて、きれいに人数が収斂されて2月3日の受験者数に納まっていくようです。


このデータはかなり正確なようです。


「開成オープン」の場合は千葉や埼玉の受験者が第一志望ではなくて受験するケースがあるので、


数字がややふくらんでいてバイアスかかっていると思われますが、


それでもかなり精度の高いデータだと思います。


裏をかえせば、ちょっとこわいことですが、


この「オープンテスト」を受けはじめてからの大逆転は難しいということです。


なんとかそれまでに合格圏内に入りたいものです。


最後は、そのボーダーでのちょっと熾烈な1点をめぐる戦いになるだろうと思います。






塾は「秋からのSS特訓でうんと演習をやって力をつけますから・・・」と


事あるごとにいいますが、


みんながそれに臨むわけですから、その時にはもう塾以外のことで力をのばそう、6割分の得点力をつけよう


というのは無理というか、かなり難しいように思います。




だから、いろいろ足りないところをなんとかするため、基礎トレはやっていません。


いまはそのあたりでミスってもいいです。相対的な力のための優先順位です。


関西勢はすでにそうした力をつけています。


時間がありません。