今回のお話は犬のお話を紹介!「無究明」


仙台が舞台になっているので今日は第三話をご紹介


東京7:56発はやぶさ103号は丁度9:30に仙台駅に到着!

久しぶりの仙台は、今や1時間半で着いてしまう。

やっぱり、東京より随分風が冷たい、それでも桜はちらほら咲き始めている。

俺の好奇心だけで、動いているだけだが、何かじっとしていられない、衝動が抑えられない何か感が働いていた。

まだ、ペットショップが始まるまで時間があったので、仙台駅からアーケードで繋がっている、ハピナ名掛丁を通って、クリスロード、マーブルロードおおまち商店街まで久しぶりに歩いた。

途中の三瀧山不動院(仙台四郎のお寺)にお参りした。

小さい時七夕でよく歩いたのを思いだす。

ペットショップには、手のひらに乗りそうな、チワワやミニチュアプードル、ミニチュアダックスフンド達が、ガラスケースに寄ってきたり、寝たまま、こっちをちらっと見たりしてる。

子犬達には、多額な値段が付けられていた。

ブリーダーと、ペットショップを経営しているのだから、相当儲かっているのだろう。

ペットの専門学校の生徒だと思うが、体験でお世話をしているようだ。

店の店員を呼んで、チワワのブリーダーさんを教えて欲しいと聞いてみた。

運良く、その店員はブリーダーで販売店もやっている場所を教えてくれた。

まー、もちろん同業者の中の仲間で、ブリーダーとはいっているが、繁殖の現場は実際には、教えられないだろう所にあると思うが。

前に、悪徳ブリーダーのニュースを見たことがある。

子犬だけを、何度も産まされ多頭飼いで、狭いゲージで一生終わるパピーミルがいるという事。

産めなくなれば、用無しで、死体がわからないように、山に埋められたり、焼かれたりしているのは、悪徳ブリーダーの暗黙の了解になっていると。

出産も、小型犬なら4匹のうち2匹も奇形の子犬が産まれ、それは、犬同士近親で産ませてしまうからだ。

それを平気で埋めたりも、あると何かで読んだ。それは、自然で産まれても、親はもし死産で産まれれば、自分で食べて始末するのと一緒だ。

他の動物がその血の匂いや、死体の匂いに近づいて来ないようにだ。

そんな事を思い出しながら、そのプリーダーの販売店がある秋湯温泉に行ってみることにした。

温泉というぐらいだから、辺鄙な所かも…なんて、考えながら俺は、仙台駅から仙山線山形行に乗った。

愛子駅からは、タクシーで15分位だったが、帰りのタクシーが来るのか心配するほど、山奥に見えた。

ペットショップの外には、大きい秋田犬がサークルに入ってグルグル回っていた。

「こんにちは〜」

俺は、鼻がつまみたくなるのを我慢した。

綺麗にはしてあるが、相当古いお店で、ガラスケースではなく、ゲージから、犬たちが顔や手を出し、キャンキャンと、ずっと騒いでいる。

「何でしょう?」

見た目では70歳ぐらいの老人が、目も合わせず奥から答えてきた。

若い俺は、ほとんど相手にされていないと気づいたが、ユリの名字中村を使ってみた。

「中村さんの友達なんですけど、チワワを譲って欲しいと思いまして。」

「えっ、ユリちゃんの?」

さすが何度もチワワを譲ってもらってるだけあるな。

「そうなんです。東京から、来ました。」

「わざわざ?ここには譲れるチワワは、ないよ、まだ、母親と一緒だがら。」

「明日なら大丈夫でしょうか?」

老人は仙台なまりが少し出た。

「ちょっと待ってな、聞いてみっがら。」

「ありがとうございます。」

俺は、白い毛がモジャモジャのプードルか、ビジョンフリーゼかわからない犬の頭をなでた。

凄い勢いでジャンプして、喜んでいた。

「明日なら大丈夫だ。3匹いるから、全部みてみるが?」

「はい」

お願いしてから、タクシーを呼ぼうと外に出たら、駅まで乗せていくかと言われたので、お願いした。

白い軽トラの助手席は、ペットシートが敷いてあり、犬の糞の匂いが少ししたが、タクシーを、待たないで済んだから、ありがたい。

愛子駅から仙台まで今度はローカル線で帰った。山々の、緑の中に桜だろうかピンク色が目立って見えた。

電車のアナウンスで、俺の乗った電車は鹿の衝突で20分遅れだった。

やっぱり、田舎だな〜と思いながら仙台駅についた時は、もう、17時になりそうだった。

ホテルも何も取ってなかったので、携帯で検索したら、駅隣接のメトロポリタンホテルがあった。一階のフロントでキーを受け取り、部屋に入り直ぐシャワーを浴びた。

あの、ペットショップの匂いが染みついていそうで、念入りにシャンプーをした。

お腹が空いていたから、シャワーを浴び着替えて、コインランドリーを回した。

泊まりになると思って着替えを持ってきて良かった思った。

2階から向かいのEBeanSに入って、イタトマがあった。

食欲はなかったが、入ってミートソーススパゲティとコーラを注文した。

親戚の家に行けばいいのかもと思ったが。家には、友達の家に泊まると言ってきたから、それは出来なかった。

まー、カードで支払いをするから、後でバレるとは思うけど、過ぎたことはあまり、言わないから。

駅にお洒落なバーがあったな…少し飲みたくなって、バーを覗いてみた。

意外と賑わっていて、若い子も多かった。

カウンターで「ビール」というと。

目を見開いて、見つめて来るバーの女の子は、どことなくユリに似ていた。


ここまでが第三話、もう、全部読みたくなっちゃいますでしょ?爆笑爆笑爆笑

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今日も世界中の方々が一つでも良い事があります様に願っております!


今日もPDP聞いてね!元気になるよルンルン音符