2024年は1/2から始めてまだ1日も休まず店に来ているはずなのに、オープン前から抱えてるトゥードゥーリストにチェックが付けれてない項目がまだいくつも残ってる。
やった方がいいけどやらなくても済んでしまう仕事は後回しになってしまうものだ。
 
そんな仕事の1つで、過去のカルテ整理をやっと行いました。
プライバシー情報満載なので写真に出来る部分は少ないですが。
 
 

 
「自分で自分の患者さんを1から10まで診る」っというのを始めたのは出張専門開業の2008年からなので、それなりの時間が経過しそれなりの症例数を重ねました。
症例数といえばメディアで「今まで何万人の治療経験あり」とか謳ってる人見かけると、よくこういう嘘を堂々書けるなー、恥ずかしくないのかなぁと思ってしまいます。
1万人診るのに年間1000人診ても10年かかるんですが。。。年間1,000人どころか月間1000人だってそりゃ物理的には可能ですよ。でもそれ真剣に向き合ってないよね1人1人に。そんな簡単に出来てないよ人の身体って。
真実はそういうとこ含めたくさんの治療家の施術を受けてきた方ならお察し出来ることかと思います。そういう表記ってスポーツ新聞の見出し、今だとネットニュースの見出しの方が似てるかな、それと同じだよって事を知って欲しい。
 
さて話戻して、過去のカルテを見ていくとこんな症状にこんな方法を用いてたんだなー。そういえばあの頃はこういうやり方を勉強したばっかだったなーとか、思い出蘇り。
 
少し前に、「昔は出来たけど今はやれない手技もある、だから腕前の全てにおいて今が必ずしも上回っているわけではない。」みたいな事書いたと思います。
 
確かにそれはそうなんだけど、過去カルテを見ていくと今ならこの人にこういうアプローチもしてあげれたなー、この方法も試したかったなーと、さすがにまだ20代で圧倒的に経験不足だった頃より選択肢の多い施術が出来ただろうとは感じます。
 
しかし出来る事だけを鍛えぬいてた当時の自分は鬼滅の刃で雷の呼吸を使う善逸の、ひとつの事を極めぬけ、のような状態だったのでそれはそれでとても好き。アプローチの方法を多く知らないから、知ってる少しの事だけを手掛かりにあとは学校で勉強した内容をもとに想像の範囲で治療を進めていくような、文にすると患者さんからしたらオイオイって感じですが、それでもその頃多くの成果を挙げれていたんですよ。私の治療を受けて初めて成果を得られたという声もたくさんいただいてました。その頃の積み重ねが今得意ないくつかの技術の土台になってますし。
それに民間療法には正解がないので、ただただ真剣に取り組む姿勢ってのは効果を挙げる上で経験やスキルを上回る事もあるのかと思います。
 
ものごとに真剣に取り組む姿勢ってのは私のもともとの性質で、それは当時もだし学生の頃の鍼灸と全然関係ないアルバイトも、仕事じゃなくプライベートでも同じ。そして今も変わらず絶対に手を抜かない施術を、心掛けもせずに自然とそうなっています。
 
頑固だったり生真面目だったり綺麗好きだったりこだわり強かったり、私はそんな奴。
羅列しただけでもウゲーって感じのそういう奴って、長い時間一緒に過ごすのは疲れて嫌になると思うんですよ。
でも、そういう奴がやってる店っていいんじゃないかなーって我ながら思います。
いつも慢心せず技術面だけじゃなく設備やら道具やらにもこだわって勝手に改善し続ける。
 
なんか、こんな性格ならラーメン屋が職業として最適解なんじゃと、今でも思う。
こだわりぬいた究極の一杯作れるんじゃないかなーって。
 
もちろんその好みだって十人十色。
鍼だってそう、どんなにいい鍼を身体に刺せても、お客さんの心に刺さらないと気に入ってはもらえないのかも。
 
おー、これは上手い事言えた感があるので終了するか。
 
 
そいえば、書類整理って指の水分全部持ってかれるんだったってことを思い出しました。指先カラッカラ。