前回自身の「バネ指」治療について触れました。腱鞘炎の悪化症状ね。

 

腱鞘炎の人って潜在的にはたくさんいます。けど、放置してる人も多い。バネ指までいくとちょっと気になるけど、それでも日常生活で指が一本や二本びよーんってなるくらいで暮らしが止まってしまう程でもないからだ。指を酷使する私ですら不便には思いつつも大丈夫なのだから。

 

鍼屋のお客さんでも腱鞘炎持ちはポツポツといるのだけど、やはり皆さん別の主訴のついでで、時間が余りあればちょっと見て欲しいくらいの感覚なので本腰入れて治そうとは思ってなさそう。ついでで治っちゃったらラッキーだなーくらいの。

 

そして私も、本当に治すんならそれだけに充てる時間配分しっかり取らないとだけど腰だったり肩だったりの主訴優先になるからやっぱりちゃんと完遂は出来ないでいます。

「主訴が腱鞘炎」で来る人がなかなかいないからだ。歩く度足の裏が痛む足底筋膜炎だと移動が不便過ぎて日常に支障起こすからってことで主訴として訪れる人はいるんだけどね。手の平と足の裏は似たような箇所なのに手、かわいそう。

 

そんな風に手や腕って、少しくらいの痛みだと無理が出来てしまうので放置されたり後回しにされがち。

 

けど、人間が今のように進化して地球上で叡智を誇っていられるのはこの器用な手や腕を持っているからだ。昔も今も、仕事や暮らしの要を動かすのは我々の手作業だ。

人間は手を使って道具を発明し使いこなし、手を使い続けて生きている。

老化していくに連れ身体の筋肉は衰えていくのだが手や腕の筋肉量は比較的減らないのだ。それだけ使っている。

 

けど、ほとんど全ての人が、腕を癒さない。私自身もなんだけど。

巷にハンドマッサージやハンドリフレってのもあるにはあるけどなかなか利用する人は少ないんじゃないでしょうか。ヘッドマッサージやフットマッサージに比べても認知されてない。

逆に、一度やってもらった人はその気持ちよさにハマってしまう人もいるかもしれない。

私が最近やっと自分のバネ指治療始めた理由の大きな1つとして、腱鞘炎ではないんだけど腕の治療が主訴の方が何故か立て続けに来たことで、腕メインの治療をしながら

 

「あー、俺もやんなきゃなー」

っと何度も頭で唱えてたことで始まったというのもあります。

 

前回書いたように腱鞘炎治療や、五十肩の治療だとそれなり鍼の出番が増えるので施術時間の中で「痛い」の割合が増えちゃうんですが、それでも数回連続で通ってくれるだとかで痛さを回数で分散させたりも出来ます。

 

しかしそれよりも、特に痛みや症状が出てなくても前述したように腕や手は酷使されすぎるのに全然労わられてもらえない悲しい部位です。

鍼屋では普段の全身治療の途中、腕に絶対硬さ確認しておきたいツボがあるんで全く触れないという事は少ないですが、そのちょっとの鍼や指圧だけでもびっくりする程痛い人、けっこーいますよね。

あれは一番疲労が集約されたツボをササっと刺激してるんでそうなりますが、ほんとは腕全体、時間かけてマッサージしてあげるととっても気持ちいいし、足ツボとかとはまた別のリラックスと幸福感を味わえますよ。

 

ヘッドマッサージや足ツボもですが、ハンドマッサージみたいな局所治療も、身体を健康に長持ちさせるのにはかなり効果高い施術だと思います。希望ある時は遠慮なく。

あ、最近はオイル使い出したこともあって腸マッサージの出番も増えてますね。

 

どれも気持ちいいですよー♪ っと言いたいところですが気持ちいいだけではないのが鍼屋テイストなのでそこら辺はご了承ください。どーしても、少しでも良くなれ~って想いが強いのでリラクゼーションの中にも痛いツボ刺激混ざりがちにはなっちゃいます。でもその方が終わった後のボーっとした感じだったり効果の持続が変わりますから。その場の気持ちよさだけで終わってしまっては意味がない。

鍼屋に来る時間の全ては、翌日から気持ちよく上を向いて歩いてもらう為の時間です。