じゅわ~。
おぉぉ~。しびれるぅ~。やっぱこれだよ~。お灸。
置いて着火するだけの子供だまし便利なやつ。
私が今自分に使ってるのは『治療』の意味では火加減弱すぎて効果薄なんだけど、モグサの燃える匂いが好きだったりじんわり熱い気持ちよさが欲しい人にとってはリラクゼーション効果としてとてもいい時間になるタイプ。まさに「整う」とはこれのことなんじゃ。
サウナ好きでもない人からすると「整う」の単語にアレルギー感じる人も一定数いますよね。わかる。ほんとわかる。でももう慣れたよ。一緒に整おう。サウナはそんなに行かないけどさ。
鍼屋でもこういうお灸どんどんやりたいし他に温灸器とか箱灸とか灸頭鍼とか、ちょっと道具の準備が必要な施術はいくつかあって大好きでオススメなんだ。
でも、全然やる気ないんだぜ☆(一応鍼灸師と謳える最低限の準備はしてますが)
やりたいんですよ、ほんと。でもお灸での施術って時間効率悪いんですよ。
施術時間少しでも無駄にしたくない私の濃厚施術タイムとはマッチしないから鍼屋では段々とお灸の出番が減っていった。
お灸燃えてる時間がねー、暇ー。
鍼だったら腰に刺してる間足のマッサージとか出来る、けどお灸は燃えてるから揺らせない。だからどんどんお灸足してくくらいしか両手に仕事与えられないんだけど、一時期それやってたら、気づいたら煙で部屋真っ白くなっちゃってる。なんてことも多々あったし。けむいけむい。
それでも、お灸してる間に鍼刺したりって頑張ってたんですけどね。
そんなわけもあって鍼屋では滅多にやらないけど人によっては脳が開く(覚醒って意味で)程格別な「整い」感じれることもあるからみんなも家ででもやってみてほしい程お灸はオススメ出来ます。瞑想のお供にもいい。
資格関係なく買えるような道具は通販とかでも買えるんじゃないかな。わかんなかったら私に聞いてみて。詳しくは私もわかんないけど。
終わった後こんな感じ。
ぼわーっとほんのり赤らむ。
お灸置いてたとこにはモグサから出た油が付着してちょい茶が着く。洗えば取れる。
周りの赤みは1時間も経たないうちに跡形もなくなるが中心点は熱量により数日赤いくらい。強すぎるとヤケドにもなる。
こないだちょっと触れたかな?今の時代だとお客さんに出来るお灸はこんくらいが限度なのかなーって気がします。当日か、二~三日程度で跡形無くなるくらいの熱量。
点灸っていう、ちゃんとしたって言い方も変だけど修行した灸師がやるお灸は時代的に需要無くなってるよーな。
私は円形脱毛症治療では点灸多用しまくってお客さんにヤケド作りまくってたけどさ。
そいや専門学校時代のお灸実技で教えてくれたとある先生が、今でも忘れられない程脳裏に残る完璧なまでに美しい点灸を授業で見せてくれたことあって、
その先生が確か、
「上手くやればひどいヤケドをさせること無く熱だけを身体の奥に入れることが出来る」
みたいな事言ってたような言ってなかったような。中国4000千年がどうのこうの、、、ってのは言ってなかったか。
ただ卒業してからそれを実践出来てる達人に出会えたことはないなぁ。先生の言ってたことが真実なのかも今となってはよくわからない。
あ、さっきの言い訳させて。
私の脱毛症治療の点灸はヤケドさせる事自体が目的だったから下手くそだったわけじゃないです。ただいつも上手い上手いと自画自賛する私も、お灸に関しては何をどう出来たら上手いのか基準がわからないまま今の今まで来てるし、自分のお灸が上手いと言ったことはない。ただ事実として多くの脱毛症を治した自負は持ってます。治せなかったのもある。悔しいし申し訳なくて忘れられない。
お灸にも色々あるがリラクゼーションレベルのお灸が気持ちいいのは真実だし、ついでに部屋に匂いが残るのも真実なんだ。
寒い時期にやりたいのに窓開けてたらリラクゼーション効果うすー。換気扇の真下でやるのもなんか味気ないな。
そんなんだから往診時お客さんの家でお灸やることも減っていったんだよなー。お灸好きな人はたくさんいるのになんだかもったいないです。