質問をいただきました!
どーもー!ジョイ子です!
大手美容外科に長く勤務し、
美容外科・皮膚科歴は10年以上。
美容医療を上手に取り入れるコツなどを
自分の経験から綴っています。
50代女性からこんな質問をいただきました!
「私はこれまでずっと眉間のボトックス治療を受けてきたんですが、最近はおでこのシワもきつくなってきたので、おでこも一緒に治療がしたいです。でも2箇所同時にボトックス治療するのが怖いです。様子を見ながらバラバラに治療するのが良いですか?それとも、2箇所同時に治療した方が良いですか?先生ならどちらをお勧めるか教えていただきたいです。」
はい、という質問をいただきました。
こういう質問は多いですね~。
よくある質問なので、テーマを
「よくあるQ&A」に分類したいと思います!
ボトックスのことやボトックスのトラブルなどをよく知らない人が聞くと、
なぜ眉間とおでこの両方のシワが気になって悩んでいるのに、バラバラに治療するという考えが出て来るのか不思議に思うと思います。
でもこれは、おでこのボトックスや眉間のボトックスで目が重くなってしまうという話を聞いたことがある人達の中でささやかれている決まり文句なんですよねー。
おでこボトックスで目が重くなる
+
眉間ボトックスで目が重くなる
↓
ダブルでやったら相当重くなる
理論です。
考え方としては悪くないですけれど、果たしてどうなのか・・・?
結論から言います。
私に言わせてもらうなら、
「どっちも治療したいと思っているなら、初めから同時に受けなはれ」です。
どっちも気になってて治療したいと思っているなら、段階的にバラバラに治療するのではなく、一気に治療しちゃいましょう!
では理由を説明していきますね。
教科書的な理由から話すと、
ボトックスは頻繁にちょこちょこ受けるのではなく、ポンと一旦受けたらしっかり3カ月は期間をあけましょう!そうしないと薬が効きにくい耐性ってのがついちゃうよ!というのがまず一つ目の理由です。
もう一つの理由は、
特にこの女性の場合は、ボトックス治療がほんとの初めてではなく、何度も受けていて治療の雰囲気や効果のことをわかってるんですよね。
ただもう1箇所足すのが怖い、と。
確かにおでこのボトックスは、適応の無い人が受けるととんでもないことになります。
でも、眉間のボトックスは基本的には目が重くならない治療です。
「いやでも、私なったよ!」って人いるかもしれませんが、それこそが失敗で、何らかの理由で眉間の筋肉に注入したはずのボトックスが少し流れて別の筋肉に効いてしまったと考えらます。
どうして流れちゃうのかというと、一つはドクターの手技的な問題だったり、あとは注射の後にマッサージしてしまって薬が流れる原因を作ってしまったり、何かしら原因があるはずなんですね。
話が少しそれましたが、顔の表情を作る筋肉は小さい筋肉が複雑に重なり合って、それぞれが細かい動きをすることで複雑な動きを表現して色んな表情が作れるんですよね。
つまり、連動して動く部分があるのに、1箇所ずつ治療するのを繰り返して慣れてきたとしても、同時に治療してみたらまた新たな調整が一から必要になるってことです。
完全にゼロからのスタートってことにはならないですけれど、
"ゴールに近いのがどの方法で、あなたの一番の目的が何か"
を考えたらわかりやすいと思います。
ただし、ここまで言っておきながらなんですが、そういうデリケートな治療は、誰がやっても上手くいくと思ったら時々痛い目にあいます。
脅かしてるというよりは、痛い目にあった人たちがどこかでつぶやいて、
「おでこと眉間を同時にしたらアウトだよ」
と言ってるわけですね。
でもそんな不安を抱えてきた人に、私ならこう言います。
「大丈夫。
やっちゃえ、2、3箇所。」
(いやー、どうしても言いたくなっちゃいました~ テヘ)
では今日のまとめです!
眉間とおでこのボトックスを同時にした方がいいのか別々に治療した方がいいのかという質問に対する私の答えとしては、
「あなたの希望が眉間とおでこ両方のシワを治療することなら、同時に治療することをお勧めします。」
ただし、そもそもボトックス治療の適応かどうか、2箇所同時に治療するときの微妙な調整の是非は担当するドクター次第なのでそこは見極めて!という感じですね。
以上、参考になれば嬉しいです!