テレビでキュリー夫妻の放射線研究について取り上げている番組をやっていた。その中でまだラジウム鉱石の危険性が明らかになっていないため鉱石を直接腕に貼り数日経つとその部分の組織が壊れて火傷のようにただれていたというのをやっていた。

冬になり乾燥と冷え込みが厳しくなると手術したほうの手や腕が乾燥して痒くなった。特に手は全体が痒くなったり割れたりするのではなく、特定の部分だけがおかしくなった。

放射線を当てた場所は放射線治療を受けている時は肌が荒れたり痒かったりはあまり感じなかったが、乾燥や冷え込みで手術した側の手や腕だけでなく背中とか額とか頭とか腿とかお尻とかもういろんな所が痒くなると、手術した胸も痒くなってきた。

ホルモン治療によりホルモンバランスが乱れて肌の乾燥が酷くなっているのだろうなと思っていた。

しかし、キュリー夫の実験エピソードを知り、


身体に影響ない量当ててるって言っても、肌は放射線が透過しているからその影響もあるんだろうな


と思った。

放射線を当てた左胸は、治療していたときは先生にも

「薬は予防のために一応塗っておいて下さい。」

と言われるほどそんなに変化はなかったけど、冬になり乾燥と寒さが厳しくなり始めた頃から痒みが出た。

色もそんなに目立って気になるほどではないが当たらなかったところに比べると黒い。

細胞そのものが内部まで傷ついてるから、元に戻るのはなかなか難しいのかもなと改めて納得したし、安全を確保しながら放射線で癌細胞だけやっつけることの大変さを改めて感じた。

そして、


放射線科の先生もやっぱり大変なんだな~


と思った。