私の家系には癌はいなかった。

だから自分が乳がんだとわかったときはまさに青天の霹靂。

そして思いあたること


そういえば母は牛乳が嫌いで、肉も嫌いとかではなく、自分より働いている父や育ち盛りの子供らがたくさん食べられようにと少な目にしたり、食べなかったりしていた。


やはり、肉や乳製品って癌になりやすくなるんじゃないかと疑惑を抱いていた。


が、しかし肉や乳製品を積極的に取っていない母は私が物心ついてから薄毛を気にしており、爪は割れやすく、貧血気味だった。自分が妊娠出産してみて、実は母の貧血は生まれつきではなく妊娠出産をきっかけに始まったのではないかと思うようになった。

妊娠中そして授乳しているとき、乳製品や肉は乳腺を詰まりやすくして母乳の脂肪分を増やしてしまうからタンパク質は豆腐などの豆製品や魚で取った方がよいと知り、頭に刷り込まれた。

が、さかなも豆も何だか調理が面倒な気がしてなるべく取るようにはしていたものの、やはりタンパク質は肉とヨーグルト頼みだった。

本当に癌患者になってからはなるべく納豆や豆腐を食べるようにしていたし、休職中で時間に余裕があるときは魚を食事に出すようにしていた。

癌が発覚した直後から放射線治療が終わるくらいまでは食欲もあまりなく、あまり肉を食べたいともおもわず、このままヘルシーな嗜好になるのかもとも思った。

放射線治療に通っている間、仕事は休職していて体は楽なはずなのに、この気だるさはなんなんだろうと思っていた。疲れたなと思ったら体を休ませられるといいのだが、子供たちの生活に合わせてやらなければならないこともあるし、手術後体力が落ちたのか家事も急いで追い込んでやることができず、時間をかけてゆっくりしかできなかった。

しかし、シェラスコに行ったあと、何だか元気が出てきて、


これって肉をたくさん食べから?


と思うようになった。

しかし飲み薬タモさんや注射リューさんの影響で高血圧や血栓ができやすくなるらしく、ドロドロ血は良くないので、食べ過ぎはいけないと思う。

適度に食べて、なるべく体を動かす(歩くらいようにする、なるべく階段を使う、都内の電車やバスは座らない、ごろごろする前に1時間歩く)ようにしようと思う。