鍼灸マッサージボランティア


4月28日、3回目の能登半島地震鍼灸マッサージボランティアに行って来ました。


鍼灸マッサージボランティアって何?

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DSAM(ディーサム)が行っている災害医療支援です。


DSAMは?

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災害支援鍼灸マッサージ師合同委員会です。災害発生時に鍼灸マッサージによる災害支援活動を行うはり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師で構成する災害医療チームです。


災害支援鍼灸マッサージ師合同委員会


  今回の任務は支援者支援ハート


輪島市役所で被災者の方々を支援されている職員さんや災害支援スタッフさんを鍼灸マッサージ施術で支援させていただきます。



  往路


27日(土)の診療後、御坊からくろしおサンダーバードつるぎを乗り継いで金沢駅に向かいました。






  バディは成田卓志先生


晴れ28日、朝6時00分にバディと待ち合わせ。

奥能登支援は、石川県両師会からお借りしている車両に二人一組で乗り合わせて現地入りし、鍼灸ボランティアを行います。

今回は、DSAMの成田卓志先生(公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会理事/公益社団法人東京都はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師会会長)とバディを組ませていただきました。


成田卓志先生

  いざ出発車


金沢駅から輪島市役所まで片道3時間かかります。高速道路も完全に復旧していないので途中から片側一車線になります。それでも成田先生曰く


2週間前に来た時よりも道が通れるようになっている。

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とのこと。被災地に近づくにつれて凸凹道で何度もバウンドして、久しぶりに終始緊張感のある運転でした。



駐車場でさえ、亀裂が入っていて油断できません。行かれる際はどうか気をつけて。



ライフラインも完全に復旧しているわけではないようです。現地に足を運ばなければ知ることができなかった1つです。



  輪島市役所に到着


その時の様子を実況しています





  ボランティア施術の流れ


市役所内の一室をお借りして、簡易の施術ルームを設営します。



10時00分から受付を開始します。

問診表に記入していただきます。

血圧測定&検温をします。



施術の様子です。



施術ルームに訪れたみなさんは様々な不定愁訴をお持ちです。

主訴で最も多かったのが、凝りや痛みでした。

さらには、血圧が高め、ぐっすりと眠れないなどの愁訴を抱えておられました。

正に心身の疲弊疲労です。

人の手と体を介し気の交流を図ることができる鍼灸マッサージにはフィジカルもメンタルも癒し和らげる力があります。



  人は感動すると動かされる


ベッドに上がるや否や心身の疲労が顕著な、関東から災害支援スタッフで入られている多職種の女性の方にこんな提案をさせていただきました。


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​気分転換でお顔に美容の鍼されてみませんか?


鍼は初めてですが、顔に刺すんですか?

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​お顔に鍼をしますが、刺さない鍼です。目がパッチリ開いてワントーン明るくなって少し小顔になります。不思議と肩こりや頭痛も楽になりますよ。


それなら是非!

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施術後


めっちゃ目が開いたー!
何だか体も気持ちも元気になった気がする!!

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お世辞抜きでめっちゃ可愛くなりましたよ!


…数分後〜


先生、さっきはカワイくしてくれてありがとう😊
この人も診てあげてー

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​ありがとうございます😊


何と紹介者を連れて来てくださいました。

人は感動して初めて突き動かされるのです。

能登の地にて、臨床の基本を再認識させていただくことになるだなんて夢にも思いませんでした。

長年お世話になった東洋はり医学会の初代会長福島弘道先生の語録に、

病体を通じて学ぶ

という教えがありますが、正に病体を通じて学ばせていただきました。

彼女だけではありません。

施術を受けて下さった全ての方々からたくさんの学びをいただくことができました。

心より御礼申し上げますm(_ _)m



  鍼灸マッサージボラの今後


DSAMとしての活動は一旦終了しました。

今後は福井県鍼灸師会と埼玉県鍼灸師会が引き継ぐと伺いました。

被災者支援、支援者支援はまだまだ必要です。

被災地で鍼灸マッサージを必要としている方々がいます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。


  輪島市朝市周辺の今