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「さざえ」と「チョココロネ」
私の子ども「はりお」は、特別支援学級の小学一年生です。
通常学級にも籍はありますので、教科によっては、通常学級で授業を受けることもあります。
入学して間もないこともあり、学校生活の多くは、支援学級の教室で過ごしております。
支援学級では、少人数で、視覚的な構造化(文字や絵カード)、場所の構造化(勉強する場所と遊ぶ場所の区別)、タイムスケジュール管理などの、生活全般の構造化がされた中で過ごしております。
息子には、母親の私が付き添っていますので、
生活の構造化にプラスして行動療法(ABA)で、この子が早く学校に慣れるようにと、がんばっています。
学校への付き添いから見える風景につきましては、少しずつ書いていけたらと思っております。
息子「はりお」は、図鑑が大好きです。
ある休み時間、はりおは、海の生き物図鑑を読んでいました。その横で、お友だちは食べ物図鑑を読んでいます。
ふっと、はりおが、食べ物図鑑を読んでいるお友だちに「○○さん!さざえどれ~?」と聞きました。
お友だちは、読んでいた食べ物図鑑のページをめくります。
しばらくして、これだ!という顔をしたお友だちは、ビシッ!という音とともに、勢い良く指さします。
・・・チョココロネを・・・
はりおは、「おおおっ~!!」と大声をあげながら、嬉しそうにグルグルと回り始めました。
お友だちも嬉しそうに笑っています。
それを見ていました私は、コミュニケーションの本質は、これでは?と思いました。
2人の間の「さざえ」が完全一致していなくても良いのです。
きっと、ルーティンや法則性を発見することが好きな息子は、さざえとチョココロネの類似点を発見して楽しくなったのでしょう。
お友だちは、そんな息子を見て楽しくて笑ったのでしょう。
それでいいのだと思います。この子たちのコミュニケーションです。
この2人のこころの交流においては、さざえという言葉は重要ではないのです。
とは言いましても、なかなか抑制が効かず、気になることがあると突っ走ってしまう、息子はりおです。
近い将来、薬物療法を開始したほうが良いと考えています。
それで、正にこの子が生活しやすくなるのでしたら、薬物療法、ぜひお願いしたいです。
例えば「ADHDのクスリ 依存性」で検索する。といろいろ出てきます。
それでも、信頼できる主治医からの説明で納得できれば、私は積極的に使いたいと思っております。
それで、息子がラクに生きられるのでしたら、その方がメリットと考えております(様々な考え方があるとは思います)。
また、クスリだけに頼りすぎるのも、良くはないと思います。
「怒ると子どもの心に傷がつく」と過度におそれたくないです。
本人のしたい放題にさせないで、ダメなことはダメだと教えていくことも、子どもが安定した気持ちで人生を送るには、必要ではないかと、考えております。