少し前のことになりましたが、10月13(土)〜14(日)に東京都港区で開催されました、
「第43回不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座」に行ってきました
当院では、最新の情報を得るためと資格更新の為に、
参加しています。
今回の養成講座の内容で私が特に気になった内容が、
明日の生殖医療
「日本女性のホントノココロ~日米仏スウェーデンの国際調査から見えてきた、18~39歳女性のカラダに対する意識の違い~」
「なぜ日本は不妊治療大国なのか?!」
「10年ほど前と比べると、体外受精・顕微授精や不妊治療についての情報は手に入りやすくなったけれど、不妊治療のスタート時期はあまり変わらない気が(私の実感としてそう感じるので)、、、」
諸外国と日本の差は以前から言われてはいるけれど、
今あえてこの演題でお話しされることに私はとても興味を持ちました
演者の岡本 加奈子先生は過去に胚培養士として働いておられた
経験をもとに現在は国際色豊かな会社に所属されておられます。
私自身、2015年に行った台湾での病院見学で、国が違うと常識も違うし、もちろん考え方も全く異なる
ということを実感しました。
それは、良い悪いではなく、そういうものだということも。
日本人は性に関して学ぶ機会が極端に少なく、そして、生殖に関してももちろん同じこと
婦人科を受療する女性はそれほど多くないはず。
それは、20歳から受診対象の子宮頸がんでの、20歳代の検診受診率はわずか22.2%しかないため、若い女性の婦人科への敷居はとても高いものなんだと想像がつきます。
日本医師会ホームページよりhttps://www.med.or.jp/forest/gankenshin/data/japan/
女性が女性の体のことを知らなければ、もちろん男性はもっと知る機会は少ないだろうし、知らないからもちろん妊娠・出産・子育てについても考えるのは大変なことではないのでしょうか。
知らないことが、悪いことではなく、
知らされていないことを知って、
正しい情報をどこから手に入れるか!?
ちまたには ”100%妊娠”100%とは言わなくとも”8割妊娠”だったりのいろいろな広告と出会う機会がありますが、
果たしてそれは信頼できる情報でしょうか?
健康な20代の健康な女性が性交渉を持った場合の、(大まかな表現ですが、)ひと月の妊娠する確率は約25〜30%ほど。これは一ヶ月の月経が28日前後として少し延び、
月経と月経の間が約1ヶ月として例えてみました
これを毎月積み上げていくのが、、累積(積み重ね)での妊娠率すなわち”累積妊娠率”で、回数を重ねるごとに 妊娠が増えていくので、その割合を積み重ねした妊娠率です。
ここでは1ヶ月=生理1周期として例えましたが、
1回あたりの妊娠率と、積み重ねの妊娠率は違うということ。
情報を見極める目 が大切です。
これが難しいんですけどね。どこから情報を得るか。
また、信頼できる病院をどうやって見つけるかがとても重要だと私は考えています
ところで、第43回不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座での他、興味を持ったものとして、
慢性子宮内膜炎と不妊について、滋賀医科大学の木村 文則先生の講演も興味深かったです。
今までは卵 たまご はかりだった移植に着床側の注目がされていることが、さらなる生殖補助医療の分野の飛躍を感じました。
毎回参加するのは、難しいのですが、できるだけ新しい情報をインプットしていこうと考えています。
次は2月の生殖心理学会。今回は統合医療がテーマなのでとても楽しみです。