「ギリギリ」な「カツカツ」が「セカセカ」の「ギスギス」で「ピリピリ」 |  ハリのイブキ

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  鍼灸師で整体師のフジワラ イブキの情報を

  その患者で専属デザイナーの綿谷 羊太郎が

  作ったデザインとともに

  アップしていこうという話になって・・・

 

 

 

 

フジワライブキ先生に施術してもらいながらインタビュー

その173

 

「ギリギリ」な「カツカツ」が「セカセカ」の「ギスギス」で「ピリピリ」

 

 

 

 

藤原 気持ちが悪いのは、ここですよね。鎖骨の奥あたり・・・どうです? 効いてます?

 

 

綿谷 ・・・はい、気持ちいいです。

 

 

藤原 強さ足りてます?

 

 

綿谷 ・・・うーん・・・もっと思いっきりって押せます?

 

 

藤原 ほう・・・では、全力で・・・うむむむぅぅぅ・・・。

 

 

綿谷 ・・・僕のそこ、完全に麻痺してますね。ぜんぜん痛くないです。

 

 

藤原 マジですかあ・・・ここを、こんな強さで普通の人には、やらないです。急所みたいなところですから・・・。普通は、痛いんですよ、これ・・・。

 

 

綿谷 ぜんぜん痛くないです・・・すごく気持ちいいです。

 

 

藤原 「気持ちいい」と言ってもらえるならいいですけれど・・・。

 

 

綿谷 あ、そうだ。藤原先生、ごめんなさい。この間、浮気をしてしまいました・・・。

 

 

藤原 浮気?

 

 

綿谷 あまりにも肩こりがひどくって、飛び込みで他のマッサージ屋さんに行ってしまいました。

 

 

藤原 あー、そういう浮気ですか・・・。

 

 

綿谷 下調べもせずに目についた整骨院に入ったんですけど・・・若い整体師の方に施術してもらったんですが、「あれ?」「えっ?」「んっ?」「おやっ?」っていう感じのマッサージで・・・。

 

 

藤原 ・・・と言いますと?

 

 

綿谷 えーと・・・「それで終わり?」みたいなマッサージでした・・・。

 

 

藤原 あー・・・その若い整体師の方には、かわいそうですけど・・・その道は、整体師が一度、誰しもが通る道です・・・。

 

 

綿谷 「マッサージしますねー」って言われて首の周りを触ってくれて。僕は「あぁ、今はどこにコリがあるか探しているんだな。このあとに、もんでくれるんだな」と思ってたんですけど、「じゃあ、次は仰向けで」って言われて、「えっ! もしかして、今のがマッサージだったの?」みたいな・・・。あと藤原先生の偉大さに気がつかされました。藤原先生はマッサージ、お上手です!

 

 

藤原 ははははは。ありがとうございます!

 

 

綿谷 ・・・ああいう「もうちょっと、もんでほしいなぁ・・・」「物足りないなぁ・・・」というときは、新人整体師さんを傷つけないような感じで、うまい具合に何と言ったら良いのでしょうね?

 

 

藤原 うーん・・・「もっと強めでも大丈夫ですよー」とか「僕って、あんまり、もみ返しがない身体なので、思いっきりやってもらえますかー」とか言ってあげると、整体師の方は全力で揉んでくれると思います。そのあとは、その加減に対して、リアクションをしていけば良いかと・・・。

 

 

綿谷 なるほど・・・。初対面の整体師の方に、そんな風に言えるかなぁ・・・。

 

 

藤原 そのお若い整体師の方は「痛くないですか?」とか「強くないですか?」とかの、「マッサージの強さ確認」も聞いて来なかったんですか?

 

 

綿谷 ・・・そういえば、聞かれなかったですね。

 

 

藤原 「強さの確認」をしないってことは、本当に入ったばっかりの新人の子だったのかもしれないですね・・・。

 

 

綿谷 なるほど・・・彼の今後の成長に期待したいですね・・・。それからそこの整骨院が、なんだかとっても忙しそうな整骨院で・・・患者さんはいっぱいいるし、電話はかかってくるし、飛び込みのお客さんが来るしで・・・。

 

 

藤原 僕も整骨院に勤めていたときは大変でした。・・・ちょっと僕の施術が長引いちゃって、次の患者さんに少しお待ちいただいて、その間にどうにか前の患者さんを終わらせようと思ったら、飛び込みのお客さんが来たので、その方の対応してたら、そこに電話がかかって来て・・・みたいな、パズルのようなスケジュールで・・・。

 

 

綿谷 スピルバーグ監督のハリウッドムービーみたいにスリル満点なスケジュールですね・・・。うーん・・・やっぱり今はどの業界も人が足りないんですかね・・・。

 

 

藤原 どこもなんだか、ギリギリのカツカツですよね・・・。

 

 

綿谷 昼時の吉野家みたいにセカセカ大忙しの整骨院ってありますよね。まるで、モチつきみたいに、患者さんを、どんどんどんどん、もんでいて・・・。

 

 

藤原 ありますねー。

 

 

綿谷 ・・・そういう院の患者さんって、結構、気をつかってると思いますよ。マッサージを受けて「リラックスしよう!」と思って来ているのに・・・「あぁ、なんだか忙しそうだなぁ」とか「みなさん大変そうだなぁ」とか「私が早めに切り上げて帰った方がいいんだろうなぁ」とか「なんだかスタッフ間がギスギスしてるなぁ」とかって、いろいろ考えちゃってると思います・・・。

 

 

藤原 ・・・僕も患者さんから、最近のいろんな整骨院の評判を聞くんですけど・・・「あそこの整骨院は先生によって施術のレベルにバラつきがある」とか「あそこの整骨院は施術はすごくいいんだけど、先生方がピリピリしてて気まずい。2回目はないかなぁ・・・」とか聞きますね。

 

 

綿谷 あー、わかります。ピリピリムードはやめてほしいですね。あのー、僕はラーメン屋さんに行って、カウンターの中で先輩らしき人が、後輩とかスタッフを叱る店だったら二度と行かないです。

 

 

藤原 あー、なるほど。

 

 

綿谷 若い方はまだ仕事ができないので、叱るのは致し方ないとは思いますが・・・けれど、お客さんに見えないところで叱ってほしいですね・・・。そういうお店は、どんだけラーメンがおいしかったとしても、足が遠のきますね・・・。

 

 

 

つづく・・・