フジワライブキ先生に施術してもらいながらインタビュー
その156
勉強しておけば良かった・・・
綿谷 僕はもう50歳近いんですけど・・・今になって「あぁ、学生時代に、ちゃんと勉強しておけば良かったな・・・」って思います。
藤原 そうですか・・・。
綿谷 学校の授業って大人になって、役に立つこと教えてくれていたんですよね。けれど・・・僕は全然、聞いてなかったですね・・・。
藤原 僕は授業中は寝てましたね・・・あのー、基本、授業って、おもしろくないじゃないですか?
綿谷 おもしろくなかったです・・・。けど、大人になって、「あれ? 俺って日本の歴史を全然知らない」って気がつくんですよ。
藤原 はいはいはい。
綿谷 「歴史の授業をちゃんと聞いときゃ良かったな・・・」って思ったり・・・。
藤原 うーん、けど、歴史の授業って、あれ、先生が教科書を読み上げているだけじゃないですか。まぁ、先生によるんでしょうけど・・・だけど、先生には、おもしろそうに、楽しそうに、「歴史っておもしろいよー」って感じで、教えてほしかったですね。
綿谷 そうですね。歴史の先生が、歴史をつまらなそうに教えたら、良くないですよね・・・。
藤原 良くないですよね。淡々と、ただただ教科書を読む先生・・・。
綿谷 「1800何年にこれがありました」「1900何年にこれがありました」って・・・それだけじゃ、おもしろくないですものね・・・。
藤原 なんか、もうちょっと歴史上の人物の心情に寄り添った「さーて、この後、織田信長は、どうしたと思う?」みたいな感じの・・・。
綿谷 うんうん、いいですね。年代を暗記する授業があるのは仕方がないとして、3回に1回ぐらいは歴史上の人物のドラマティックな部分を授業でやるとかいいかもしれないですね。
藤原 いいですね。おもしろそうです。
綿谷 さらに、国語の授業と連動して、今、歴史で習っている年代の文学を教えてくれるとか・・・。
藤原 うんうん。それだと、知識として定着しそうですよね。・・・あのー、「メモリーツリー」のおはなし、しましたっけ?
綿谷 メモリーツリー? 聞いてないと思います。
藤原 えーと、「1990年に何がありました」「2000年に何がありました」みたいな出来事を単発で憶えるよりは、「1990年にあったことが、こういう経緯があって2000年にこうなりました」って連鎖的に関連付けて憶えるんです。そうすると、ひとつのことを思い出すだけで、全部を思い出せるようになるんです。
綿谷 へー。それが「メモリーツリー」ですか。暗記術みたいなことですね。
藤原 そうですそうです。
綿谷 ・・・けれど、何かと関連づけないと「憶える」ってことは、できないですよね。
藤原 そうだと思います。
綿谷 それから・・・音楽の授業とかでも、最初に譜面の書き方とか教わるじゃないですか。「ト音記号」だとか「全音符」だとか・・・。
藤原 はいはい。
綿谷 あんなのは、最後でいいと思うんですよ。最初はみんなに楽器を持たせて、めちゃくちゃに演奏させて欲しかったですね。・・・そういう授業だったら、音楽に興味を持てたと思いません?
藤原 うんうん、音楽って本来はそういうものですよねー。
綿谷 「音楽」って「音」を「楽しむ」ものですものね。だから、カスタネットを「休んで、叩いて、休んで、叩いて」とか教えてないで・・・太鼓だったら誰でもできそうだから、みんなで太鼓叩いて、好き勝手にやらせたら楽しいと思います。で、できあがった、その勝手な音楽に「今度は適当な歌詞をつけて歌いましょー」とか言って、みんなで歌ったり・・・。
藤原 自由ですねー。
綿谷 それだったら、おもしろそうな授業ですよねー・・・けれど、藤原先生は、こういう自由な授業だと、はずかしがって、参加しなさそうですね・・・。
藤原 ・・・そうですね。
綿谷 やっぱり・・・。
藤原 自由にさせられたら、恥ずかしい気がするなぁ・・・。もうちょっと型にはめて欲しいかなぁ・・・。
綿谷 ははは。藤原先生って、型にはめられるのを嫌がりますけど、かと言って、自由過ぎるのも嫌そうですね・・・なかなか一筋縄では行かない感じですよね・・・。
つづく・・・