ぎっくり腰騒動記 その5 「人は一人では生きていけない」 |  ハリのイブキ

 ハリのイブキ

          
  鍼灸師で整体師のフジワラ イブキの情報を

  その患者で専属デザイナーの綿谷 羊太郎が

  作ったデザインとともに

  アップしていこうという話になって・・・

 

 

 

 

フジワライブキ先生に施術してもらいながらインタビュー

その69

 

ぎっくり腰騒動記 その5

「人は一人では生きていけない」

 

 

 

 

綿谷 あー、そこ、気持ちいいです。ぎっくり腰だから、腰だと思ってたんですけど、前を揉んでもらうと気持ちいいんですねー・・・えーと、そこは・・・腸腰筋ですね。

 

 

藤原 そうです。腸腰筋です。よくご存知で。

 

 

綿谷 うちの奥さんに教わりました。

 

 

藤原 なんで奥さんが腸腰筋を知ってるんですか?

 

 

綿谷 うちの奥さんはイラストを描く仕事しているんですけど・・・以前、そこの腸腰筋を筒状のもので「ぎゅ~っ」と押すと良い・・・というイラストを描いていたことがあって、その時に教わりました。

 

 

藤原 その通りです。腸腰筋を押すと腰にいいんです。

 

 

 

 

 

 

綿谷 腸腰筋のマッサージは腰痛にいいのか・・・。あのー、うちの奥さんに言ったんですけど・・・えーとですね・・・ぎっくり腰で、何が、きついって、寝返りが打てないことなんですよ。

 

 

藤原 はいはい。

 

 

綿谷 寝ちゃうと、起き上がれないんです・・・で、僕が必死に寝返りを打とうとしていたら、うちの奥さんが、手伝ってくれたんです。僕をひっくり返そうと・・・けど、あれ、しない方がいいですね。

 

 

藤原 そうです。介助はしない方がいいんです。自分でコントロールのできないことをされると、不意に痛みがくるんです。

 

 

綿谷 そうそうそう!

 

 

藤原 ぎっくり腰の患者さんには、基本的に介助をしない方がいいんです。

 

 

綿谷 見てると「大変そう」と思って助けたくなるのはわかるのですけど・・・、僕としては、不意にくる痛みが怖いから、じわじわじわじわ、やってるんですけど、それをひっくり返そうとしてくるんですよ。

 

 

藤原 はいはいはい。

 

 

綿谷 そうすると僕が痛くて「ぎゃー!」ってなるんです。

 

 

藤原 そうなんですよね・・・僕が担当したのではないですけど・・・以前に勤めていた整骨院で、ぎっくり腰のひどい症状の患者さんが来たんですよ。担当になった先生が「横になってください」って言った後、患者さんがベッドに横になれるまで、その先生、10分間ぐらいずーっと傍観してましたからね・・・。

 

 

綿谷 あーそうですか・・・。

 

 

藤原 「ゆっくりでいいですよー」とかって言って、多少のコミュニケーションを取りながら・・・気まずい雰囲気になるのもあれなので・・・でも一切介助はしないで・・・。

 

 

綿谷 あー、けど、それ、正解です。

 

 

藤原 そうなんです。

 

 

綿谷 で、僕がひっくり返されて「ぎゃー!」って言って、奥さんに「やめろー!」って言ったら、奥さんが「もう何も手伝わない!」とか言って怒っちゃって。

 

 

藤原 ははは。

 

 

綿谷 「いや、そういうこっちゃない!」って言って「やってほしいことはやってほしい!!」って言って。

 

 

藤原 ははははは。

 

 

綿谷 いやいや、ぎっくり腰になるとホント何もできないんですよ・・・買い物なんか絶対に行けないし・・・「人は一人では生きていけないんだなぁ」と、しみじみ思いました・・・。

 

 

 

つづく・・・