こんにちは!のこまるです。
今回は、「宇宙初の奥スクロールアクション」というキャッチコピーで1作目が発売され、国内外ともに今でも根強い人気があるゲームシリーズ「クラッシュ・バンディクー」の、PS4やSwitchで遊べる3作品を一気に紹介していきます!
シリーズを知らないという方に興味を持っていただくきっかけになったり、購入を検討している方の参考になれば幸いです。
クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!
発売日:2017年8月3日
発売元:アクティビジョン
開発元:バイカリアス・ビジョンズ
ハード:PS4、PS5、Switch、XboxOne、PC
本作はノーティードッグが開発した、1996年発売の「クラッシュ・バンディクー」、1997年の「クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!」、1998年の「クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周」の3作品が収録されたリマスター版です。
リマスターと言ってもグラフィックは一から作り直されていて音楽も新規にアレンジされていますし、新ステージの追加や妹のココでもプレイ可能などの新要素もあるので、単なる移植版というわけではありません。
ゲーム内容はステージクリア型のアクションゲームで、クラッシュのスピン、ジャンプ、スライディング、ボディプレスといった様々なアクションを駆使しながら進み、ゴールを目指します。
中には白熊やバイクなどの乗り物に乗って進んだり、大岩や巨大生物に追いかけられるステージも...?
マヌケで少々頼りない主人公の「クラッシュ」、兄と違い頭が良くしっかり者の妹「ココ」、悪役の割にはどこか抜けていて憎めない「コルテックス」など、登場するキャラクター達はどれも癖が強く個性的な所もシリーズの魅力の1つです。
一応1→2→3とストーリーは繋がっていますが、基本的には「悪の科学者、ネオ・コルテックスの野望を阻止する」というシンプルなものなので、例えば1の途中で進めなくなったら難易度が低めの3をやってみる、というのもアリだと思います。
良い点
・3つの冒険が一気に楽しめる
シリーズで特に人気の初期3部作が一気に遊べてしまうので超お得です。
・進化したグラフィック
オリジナル版がPS1ソフトなので当然グラフィックは格段に綺麗になっていますし、キャラクター達の表情や動きもより細かく、よりコミカルになっています。ファンにはこれだけで嬉しいですね。
・遊びやすくなった
初代ではボーナスステージをクリアしないとセーブができない仕様でしたが、本作ではステージ選択マップでいつでもセーブすることが可能になったほか、ミスしても壊した箱が復活しなくなったので完全クリアが多少は楽になりました。
・オリジナル版の声優が起用されている
クラッシュやエヌ・ジンは変更されていますが、それ以外のキャラは全員PS1時代の声優さんが担当されています。
気になる点
・日本版限定の要素は未収録
本作は海外版基準でリメイクされているので、オリジナル版にあったアクアクのヒントや寒いギャグ、「クラッシュ万事休す」などのおまけムービーは収録されていません。
海外では忠実なリメイクと言えると思いますが、日本人には少し残念なポイントですね。
・一部のキャラの見た目がリアルすぎる
ポーラやベイビーT、エヌ・ジンやコモド兄弟などの一部のキャラの見た目がやたらとリアルになっているので、自分はめちゃくちゃ気になるという程ではないんですがここは人によって好みが分かれると思います。
・若干操作性が悪い
オリジナル版と比べてクラッシュの落下スピードが速く(?)なっていて、穴を飛び越えた後に地面の端に着地すると滑り落ちることがあります...(笑)
ただ2や3ではスライディングジャンプを使ってジャンプ力を上げることができるので、その操作に慣れればある程度落下を防ぐことはできます。
クラッシュ・バンディクーレーシング ブッとびニトロ!
発売日:2019年8月1日
発売元:アクティビジョン
開発元:ビーノックス
ハード:PS4、PS5、Switch、XboxOne
1999年にノーティードッグが開発した「クラッシュ・バンディクーレーシング」のリメイク作で、2004年に発売した続編の「爆走!ニトロカート」のキャラやマシン、コースも全て収録されています。
本作はリメイク作品でありながら、なんとキャラクターは16人から56人、コースは18種類から40種類とオリジナル版から大幅に増えていて、自由度の高いカスタマイズ機能、オンライン対戦やリングレースなどの新要素も多く追加されているので、もはや完全新作と言っていい程の内容になっています。
見ての通りクラッシュレーシングは「マリオカート」を参考に作られているので共通点は多くありますが、「ターボ、ターバー、ターベスト」という本作独自のターボシステムによってうまく差別化できておりマリオカートとはまた違った面白さがあるので、マリカー系のレースゲームが好きな方こそ楽しめると思います。
良い点
・爽快感のあるレースで、やり込むとハマる
前述した「ターボ、ターバー、ターベスト」は最初は難しいかもしれませんが、慣れれば最初から最後まで常にターボ状態で走ることも可能なので、上手く走れるようになるとかなり爽快感があります。
・クラッシュ・バンディクーオールスター
オリジナル版では未参戦だったブリオやコアラコングなどの古参キャラに加え、ニトロカートとがっちゃんこワールドの全レーサー、更にレースクイーン、リラ・ルー、シリーズお馴染みのザコ敵である研究員など、歴代作品に登場した56人ものキャラをレーサーとして使用することができます。
・自由度が高いカスタマイズ
全キャラに見た目を変えられるスキンが最低でも3種類用意されていて、マシンのホイールや色、模様なども細かくカスタマイズできるので、自分好みの組み合わせを自由に作ることができます。
・やり込み要素が充実
キャラやマシンの解放だけでもかなり時間がかかりますし、ストーリーを進めながら基本的な操作の練習ができる「おはなしモード」や、「ひたすらトライアル」、「みんなでバトル」など他にも様々なモードがあります。
・更に進化したグラフィックと作り込みがすごいコース
本作はただグラフィックが綺麗になっているだけではなく、コースの背景には歴代作品のザコ敵が登場したり、色々なオブジェクトが追加されていたりなどかなり大胆にアレンジされていています。
・ファンサービス満載
表彰シーンで見られる一部のキャラのポーズは過去作のオマージュだったり、3のバイカークラッシュや剣闘士タイニーなど見た目を変えることができるスキンには元ネタが存在するものも多いので、過去作品を遊んだとこのある方は特に楽しめると思います。
気になる点
・バグが多め
オフラインではそこまで目立ったバグは無いように思えますが、オンラインではなかなかレースが始まらないなどの地味に困る不具合があります。
・ロードが長い
他のゲームと比べるとロードは長めで、下手したら1分近くはかかっているかも?
「ブッとび3段もり!」みたいにアップデートで改善してほしかったですね...。
・実力差が出やすい
やり込むと面白いゲームであることに違いはないんですが、ターボを維持できる人とできない人でかなり差ができてしまう上に、一気に逆転できるような強力なアイテムが無いので全体的に難易度は高めです。
それと、初プレイでおはなしモードの「むずかしい」は選ばないことをオススメします。本当に難しいです(^^;)
・声優が総入れ替え
キャラの声優さんは、オリジナル版からおそらく全員変更されています。
ほぼ全ての作品でコルテックスとアクアクの声を担当されていた、飯塚昭三さんと緒方賢一さんまでもが変わってしまったのは残念でしたね...。
動画でも紹介しています↓
クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース
発売日:2020年10月2日
発売元:アクティビジョン
開発元:トイズ・フォー・ボブ
ハード:PS4、PS5、Switch、XboxOne
本作は10年以上ぶりとなる完全新作で、3の真エンディングにて悪役のコルテックスやエヌ・トロピー、ウカウカが遠い惑星に飛ばされた後から始まるストーリーです。
開発はノーティードッグではなく「トイズ・フォー・ボブ」というゲームスタジオですが、初期の作品と同じ歯応えのある難易度のステージやコミカルなキャラクター達など、作風は変わらずしっかりと「クラッシュらしさ」は受け継がれています。
もちろんシリーズお馴染みの乗り物ステージや追いかけられステージも存在しますよ。
そして本作ではスピンやボディプレスなどのアクションに加え、特定のエリアで登場する「4つのマスク」の力を使った様々な新アクションが追加されています。
例えば次元のマスク「ラニロリ」は行く手を阻む障害物を消すことができたり、時間のマスク「カプナワ」は周囲の敵やトラップの動きを遅くすることができます。
更に一部のステージではクラッシュとココ以外にも3人のキャラクターを操作可能で、1作目で登場したクラッシュの元恋人「タウナ」や3でボスとして登場した「ディンゴダイル」、更に「ネオ・コルテックス」までもプレイアブルキャラクターとして使用できます。
3人ともそれぞれに専用のアクションが用意されているので、クラッシュとココとはまた違った操作感でプレイできます。
ちなみに「クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔神パワー」という作品が2001年に発売されていますが、タイトルに「4」が入っているのは日本版だけで原題は「Crash Bandicoot: The Wrath of Cortex」なので、一応海外では本作が正当な続編として扱われています。
なので日本ではクラッシュ4が2つあるという不思議な状態になってしまっているんですよね...(笑)
良い点
・多数のプレイアブルキャラ
単純に色んなキャラが使えるというのは新鮮で楽しいですし、あのタウナとディンゴダイルが操作できるのは本当にビックリしましたね。コルテックスも2004年発売のクラッシュ5以来、久々のプレイアブル化だったのでめちゃくちゃ嬉しかったです。
・キャラデザがいい
上で紹介したリメイク2作はリアル寄りでしたが本作ではカートゥーン調のデザインになっているので、クラッシュやココは可愛く、コルテックスは渋くてカッコいい(?)おじさんといった感じになっています。
・豊富なスキン
ダイヤを集めることでクラッシュとココの様々なスキンを入手することができるのですが、レトロ、ニワトリ、原始人、海賊、恐竜、骨などたくさんの種類があり個性的な見た目のものが多いので、ダイヤ集めのモチベーションアップに繋がります。
・凝ったローカライズ
初期の作品程ではないですが、「ブッとびニトロ!」と違いほとんどのキャラの声優さんが初代、もしくは2代目の方だったり、「しゅぎょうは つづくよ」や「またもや しろくま」など見覚えのある名前のステージがあったりなど、近年のクラッシュの中では気合の入ったローカライズがされています。
・操作性がいい
「ブッとび3段もり!」と比べると、というかシリーズ全体で見てもかなり操作性はいい方だと思います。
気になる点
・とにかく難易度が高すぎる
個人的にクラッシュシリーズは初代が一番難しいと思っていましたが、本作はそれを遥かに上回る難しさです...(笑)
ラスボスを倒して通常エンディングを観るだけならまだしも完全クリアを目指そうとすると本当に難易度が高いので、正直な所誰彼構わずオススメできる作品ではないかな?という感じです。
ただアクションゲームとしての完成度は高くクラッシュシリーズとしての評価点は多いので、過去作をプレイ済みの方には是非遊んでいただきたいですね。
・好き嫌いが分かれそうな演出
「エヌ・トロピー」戦の直前で(ある条件を満たした場合に)見られる癖の強い演出やエンドクレジットの際に流れる謎のセリフなど、なんというかもうシンプルに「なにこれ?」と思ってしまうような演出があります(^^;)
...まぁそこまで気になる程ではないですけどね。
まとめ
ということで長くなってしまいましたが、今回はこれで終わりにしようと思います。
シリーズを初めて遊ぶなら「ブッとび3段もり!」、レース、パーティーゲームが好きなら「ブッとびニトロ!」、過去作をプレイ済みで完全新作を遊びたいなら「とんでもマルチバース」といった感じでおススメです。
クラッシュシリーズは2017年に復活するまで約10年間新作が途絶えてしまっていて、自分の中で「クラッシュは昔のゲーム」というイメージが付いている程だったので、今こうして普通に新作がプレイできるというのは本当に嬉しいことなんですよね。
少し前に発売元のアクティビジョンがマイクロソフトに買収されたりなど色々あったので心配ではありますが、とにかくこれからもシリーズが続くことを祈ります...!
ではではm(__)m
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