ハリネズミちゃんを飼育していく上で、ハリネズミちゃんの基本的な特性を知っておくことで、日々の健康や病気の対処法などを知ることが出来るかと思います。
繁殖やアフターケア、さまざまなところで1万匹以上のハリネズミちゃんたちの、健康状態や病気を観察してきたブリーダーとしての経験からわかったことについて書いていきたいと思います。
ハリネズミちゃんがなりやすい病気は、風邪、鼻炎、アレルギーなどの呼吸器疾患があります。
これらの対処法は、
ケージ内の温度変化を小さくする(当店では28℃を理想として±2℃の範囲内で飼育するのが一番良いと考えています。)こと
床材やフードやフケやダニの死骸などの粉をこまめに清潔にすること(当店ではハリセレブスプレーを使用してダニの餌となるフケなどのケアを行いつつ、次亜塩素酸でのケージ内の消毒をお勧めしております。)
アレルギーの発症は免疫機能の低下、すなわち腸内環境の乱れ、ストレスからくるものであるため、体質改善に向けたフード選びが大切と考えています。
このような時、当店ではハリセレブごはん+ハリセレブプラス元気サポート+ハリセレブプラスさらばストレスを与えて様子を見ます。
次に腫瘍ですが、腫瘍が出来る子もいれば出来ない子もいております。その差が何かというのははっきりとはわかりませんが、従来のように遺伝というだけではないかと思います。
アフターケアではさまざまな様子をお聞きして考察していくのですが、腫瘍の原因になりそうと考えたのが
①ストレス、特に温度変化などによる環境の変化
②腸内環境が乱れている、特に腸内環境を整えるような配合をされていないフードを食べている場合
③電磁波を発する電子機器の近くにケージが置かれている
になります。
もちろん、これ以外にも原因はあるかと思いますが、アフターケアやご相談を受けた中でほぼ共通していた内容が上記に書いたことになります。
③の電磁波を発する電子機器とは、テレビ、ラジオ、スマホ、スマホなどの充電器、電子レンジ、IH、電気ストーブなどになります。意外とスマホの充電器が近くに置かれている場合が多かったです。
電子機器の近くにどうしてもケージを置かなければならない場合、50cm以上離して置くのが良いと言われていますが、念のため1mぐらいは離して置く方が良いかと思います。
このような場合、当店ではハリセレブごはん+ハリセレブプラス元気サポート+ハリセレブプラスさらばストレス+ハリセレブプラス肝腎かなめを与えて様子を見ます。
そして、ハリネズミちゃん特有の病気であるふらつき症候群。当店以外のお客様からのご相談で圧倒的に多いご相談がふらつき症候群になります。
当店のお客様には回し車の使用は控えた方が良いということを伝えております。これがふらつき症候群の原因とまでは言いませんが、当店で飼養してきたハリネズミちゃんでふらつき症候群を発症した子は1%以下でした。
また、当店のお客様で回し車を使用せずに飼われていた方のほとんどがふらつき症候群にはなっておりません。
逆にご相談を受けたハリネズミちゃんの回し車の使用率はほぼ100%でした。
このような場合、ハリセレブプラスあしもとしっかりを与えて様子を見ます。ただし、体重が減っているようでしたら、ハリセレブごはん+ハリセレブプラス元気サポートも混ぜて与えるようにします。
そして、ハリネズミちゃんの女の子によく見られる子宮の病気。特に炎症による出血のご相談も多く見受けられます。
ステロイド治療が大半になるかと思います。ステロイド治療は即効性がある反面、長期使用は腎臓などに負荷がかかり他の病気や体調不良になることがあります。
当店では、ハリセレブプラスさらばストレス+ハリセレブプラス元気サポートでまずは様子を見ます。食べるようであれば、これにハリセレブごはんを混ぜて与えていくようにします。
また、病気とまでは言えるかどうかはわかりませんが、ハリネズミちゃんは急にごはんを食べなくなる時があります。ちなみ当店では、腫瘍などで食事が出来ない、老化により食べなくなった、身体に痛み(特に子宮の炎症)があるなどの場合を除いて、急にごはんを食べなくなったということはほとんどありません。
当店では、ハリセレブプラス元気サポートでまずは食べるかどうかを試し、食べた後はハリセレブごはん+ハリセレブプラス元気サポートを混ぜて与えるようにしております。
ざっとハリネズミちゃんがなりやすい病気を書きましたが、ハリネズミちゃんの基本的な特性としてお薬が効きにくく副作用を発症することが多い、お薬に強くないということを覚えていただけたらと思います。
それでも、病気の症状が治らず食欲不振などが見られた場合は、お薬を試した方が良いということはあります。お薬を試さなければ弱っていくというのが予想される場合は、ご使用になられる方が良いかと思います。
しかし、弱った身体の場合、副作用も少なからず出ることがあります。この辺の判断がとても重要になってきます。
お薬の反応が鈍い、お薬に身体がついていないというのがハリネズミちゃんにはよく見られるのですが、ほとんどの場合、栄養バランスが崩れていることから病気の発症するのではないかということが当店の見解になり、体調を崩さないような飼育をするのが大切であると考えいます。
バランスよく配合されている総合栄養食と呼ばれるフードであっても、理論上摂取しなければならない栄養価で作られているに過ぎず、どの栄養素がどの栄養素と相互に関わり合い身体を作っているのか?また、どのような食材から栄養素を摂取するのが良いのかというところまでは考えていないというのがペットフードの現状になります。
身体に良いもの≠身体が良くなる
身体に良いものがすべて身体が良くなるというわけではありません。どの栄養素がどのように身体に作用するのかを考えたフードやサプリメントを与えるのが良いと考えています。ただし、通常こういったことについて知ることは出来ませんが…
当店のフードやサプリメントは、当店のハリネズミちゃんが健やかに過ごせるために何を摂取させるのが良いのかを考え、実際にそれらを与えて状態の変化を観察してきました。
その中でいつもよりも調子が良くなった、元気になったという成分を割り出し商品化してきました。
しかし、フードやサプリメントというのは病気を治すわけではありません。
病気になってしまった場合、お薬などで症状を抑え、その間に免疫力などを高めて治すことが必要になってきます。
そのため、お薬とサプリメントをうまく併用することが身体を正常な状態に戻すのには良いかと思います。
何度も申していますが、お薬は病気を治すのではありません。症状を抑えている間に、身体がもつ自然治癒力で病気を治すに過ぎません。
すなわち、自然治癒力を普段から高い状態に保つことが、病気になりにくい身体を作るということが言えるかと思います。
病気になってから、慌てて身体に良いと思われるフードやサプリメントに切り替えるのではなく、健康な時にこそ、そういったことに目を向けて、病気にならない身体作りを普段から心がけるのが大切だと考えています。
すべての生き物たちが健やかに過ごせますように🍀