冬場に入り体重が減るハリネズミちゃんもいてるかと思います。


この体重の減少が何からきているのかを考えることで体調の良し悪しを見極めることができるようになります。


今回はハリネズミの体重減についての私見を書いていきたいと思います。




冬場になるとなぜか体重が減少するハリネズミちゃんたちがいております。


この理由は外気温の低下による代謝量の減少であることが多いです。


ケージ内の温度が適温であっても何故か代謝量が減るということがあります。


これはペットヒーターなどによる温める能力が、外気温の低下に追いついていないことが原因と考えることができます。


最近ではWi-Fi搭載の温度計、湿度計が販売されていますので、スマホなどにデータを送るとケージ内の温度変化を記録することができたりします。


若干の誤差はあるものの、以前に比べて温度管理がしやすくなりました。


当店では、冬場の温度変化について統計をとりました。

当店の温度管理状況は、床暖房とエアコンの暖房、加湿器、オイルヒーターなどを使っています。


窓際などでは、温度が20度を下回ることがありますが、ケージ内の温度は26〜30度で保たれています。


しかし、ごはんの摂取量が減る子がいます。


ケージ内の温度は一定に保たれていても、外気温が下がることで、何らかの影響があることがわかりました。


外気温が下がっている時は、なぜか運動量も減ることがあり、そうなると自然と代謝も落ち、ごはんの摂取量も減っていきます。


これは、代謝で使われるエネルギーが減ることで体温が下がるため、運動をしないようになるのだと思われます。運動をしないから、ごはんの摂取量が減るといった流れにつながっているのだと思われます。


冬場の寒い時期になると、運動量が減って寝ていることが増えた子もいるのではないでしょうか?


これはケージ内の温度が下がったというより、

ハリネズミちゃんの体温が下がる

→活動量が減る

→エネルギーが消費されにくい

→ごはんを摂取しなくなる

→熱を下げないため丸くなる(運動しない・寝ている状態)

の流れになっているのだと思われます。


逆にごはんを食べている子は、代謝が上がり、エネルギーが消費され、体温が上がるため、運動もしてごはんも食べるので、体重は維持されることが多いです。


ただ、この時にごはんを食べないからといって無理にごはんを食べさせようとするとストレスがかかってしまいます。


では、どのようにすればごはんを食べるようになるのか?


それは、結局のところ、体温を上げる、すなわち外気温の温度をどのようにコントロールするかになると考えています。


気密性の高い家ですと、部屋の温度が下がりにくいのですが、どれだけ気密性が高くても若干の隙間風や室内の壁の温度が下がっている場合があります。


もし、ケージが壁際や窓際にある場合は、冷たい空気がケージ内に流れ込む可能性もあります。


実際にアフターケアでお邪魔させていただいたお家のハリネズミちゃんで、冬場にごはんを食べなかった原因が、壁の温度低下と隙間風だったということがありました。


隙間風を防ぎ、壁から少し離れたところにケージを置いたところ、ごはんも食べて体重の減少を抑えることができました。そこから、徐々に体重が戻り適性体重へと戻りました。


ケージ内の温度が取れているからといって安心するのではなく、隙間風や壁際の温度というのが冬場では気をつけるポイントになります。


では、どれぐらい体重が減ると危険なのかというと、一週間で体重の10%以上減少した時が危険な時です。


この場合は、寒さもさることながら体調不良を疑うことが必要になります。


寒さから代謝が落ちているだけでなく、鼻水や風邪などの症状が見られる可能性もあります。


また、寒くなると湿度も下がることで呼吸器疾患になることもあります。特に鼻炎などを発症すると鼻水が出て、鼻で呼吸が難しくなり、ごはんを食べなくなることがあります。


体調不良の有無の判断は、この体重の減少が一つの目安になります。実際に鼻詰まりなどが見られると風邪の可能性を疑うようにします。


湿度が下がる分、呼吸器系の疾患だけでなく、皮膚の乾燥も見られるようになります。


当店では、ハリセレブスプレーを使用して皮膚の乾燥を防ぐようにしています。



適度な湿度を保つことも冬場では大切になります。


加湿器などの使用も必要になる場合があります。


冬場で大切なことは、体温を下げないようにするために温度管理を徹底すること、湿度低下により乾燥をいかに防ぐかがポイントになります。


体温が下がると免疫力も低下しますので、当店ではハリセレブプラス元気サポートを普段よりも少し多めに与えるようにしています。



寒い冬場は、

*ケージ内の温度だけでなく、冷えを起こす隙間風や壁際の温度に注意すること→体温を下げさせない工夫が必要である


*乾燥による呼吸器疾患、皮膚のトラブルに注意すること→加湿器の使用も場合によっては必要である

に気をつけていただけたらと思います。


すべての生き物たちが健やかに過ごせますように🍀