動物は偏食することがあるというのが一般的な認識かと思います。
また、偏食のことでたくさんのご相談を受けることがあります。
今回は偏食についての私見を書いていきたいと思います。
ハリネズミちゃんが一見元気そうに見えるにも関わらず、ごはんを食べないといったことを経験された方は多いかと思います。
このような場合、ほとんどの方が取る行動として他のフードを試してみるといった行動があります。
しかし、この行動にはリスクが伴います。
それは、普段食べていない食事をすることで、腸内環境が乱れやすく、下痢などの症状が現れることがあります。
もし、新しいフードを試される場合は、ハリネズミちゃんが普段のフードを食べている時に新しいフードを少しずつ入れて、1週間ぐらい時間をかけて新しいフードに移行するようにしていきます。
ですので、偏食をした時に新しいフードを試すというのはリスクもあるため、もし与えるとしても消化のしやすいふやかしフードや液体などのスープが良いかと思います。
新しいフードというのはハリネズミちゃんにとっては興味を示す材料になります。特に匂いが強いものはハリネズミちゃんにとって、とても興味が注がれるものになります。
ただ、初めは興味を抱いて口にしても、それが長続きするかどうかはその子次第というところがあります。
今食べているフードに興味をなくしたのはただの選り好みでしょうか?
当店ではそれは違うと考えています。
同じフードを食べ続けるということの利点は、腸内がそのフードに適した環境を作っているのだと考えています。
ただ、そのフードを食べなくなったということは、何らかの原因があってそのフードを食べなくなったと考えるほうが理にかなっているかと思います。
フードによってはさまざまな添加物が使用されており、普段からそれらを摂取することで体内に炎症が出来る場合があります。
それがわかっているにも関わらず、なぜ添加物が多量に使用されるのか?それは自然由来のものに比べてはるかに安価であるからです。そのほうがメーカーとしても利益を得ることになるからです。
全てとは言いませんが、よい材料を使って作られているフードなどは、どうしても値段が高くなってしまうのは、そういった理由があるからです。
体力があるうちはそれでもフードを食べ続けますが、炎症により体が弱ってくるとある日突然フードを食べなくなります。
これが偏食のメカニズムだと考えています。
もちろん、普通にフードに飽きたという場合もあるかと思いますが、動物は体の中で異変が起きると自ら絶食して体を休ませようとします。
ですので、1日ぐらいはフードを食べていなくてもそれほど問題ではないことが多いです。
しかし、2日フードを食べなくなると心配になります。また、1週間フードを食べなくなると、ほぼ体内で異変が起こっており病気の可能性が考えられます。
この場合は、動物病院で診てもらおうと飼い主さまは思うかと思います。「お薬=健康になる」といった考えの方が、まだまだ多いかと思います。お薬はあくまで対処法であり、体を正常な状態に戻そうとするのは、その子が持つ免疫機能によります。
ですので、免疫が正常に働かないような状態では、お薬の力だけでは良くなりません。体を使っているのはさまざまな栄養素やミネラルになります。
これらを保とうと思えば、出来る限り自然に近い材料で作られた栄養やミネラルバランスのとれたフードを摂取することが、偏食を防ぐ大きな要因になります。
すべての生き物たちが、健やかに過ごせますように🍀