ハリネズミちゃんの女の子に見られる子宮の病気は意外に多く、子宮内膜炎や子宮粘膜の過形成、子宮蓄膿症などがあります。
子宮の病気の場合、初期の段階では目に見えてわかる変化はほとんどないため、気づくことはほとんど難しいと思います。
子宮の病気の可能性を初めて疑うのは、突然、血尿をしたり性器(陰部)からの出血で初めて気づくことが多いかと思います。
動物病院で腹部のエコーなどを定期的に検診をしている場合には、出血をする前に子宮の腫れがわかる場合もありますが、基本的には触診でもわからないことが多いです。
この子宮の病気が進行すると、痛みや貧血などにより食欲や元気がなくなったり、ふらふらしたりする場合があります。よくふらつき症候群と間違える場合がありますが、ふらつき症候群の場合は出血が見られないことから違いを判断することは容易にできます。
一般的に子宮の病気がわかるのは、動物病院での検査やレントゲン検査、エコー検査などにより、子宮の大きさや形が変化したり、血液や膿などが溜まっていることから判断されます。
もし子宮の病気が疑われた場合、まずはステロイドの内服で様子を見ることがありますが、子宮の大きさによっては摘出手術をする方が良い場合があります。
単なる炎症や腫れや蓄膿症などの場合は早期発見や早期手術により元気になることも多いです。ただし、3歳を超えているハリネズミちゃんの場合、麻酔のリスクなどもありますので、担当の獣医師とご相談の上、手術を決断されるのが良いかと思います。
摘出してからどれぐらい生きることが出来るのか?
摘出しない場合はどれぐらい生きることが出来るのか?
摘出手術による麻酔で命を落とすリスクはどれぐらいか?など
開腹手術により子宮を摘出し、病理検査を行うことで、病名がはっきりします。
また、血尿や性器(陰部)からの出血は子宮の病気とすぐに判断するのではなく、膀胱炎や外傷、下痢などほかの病気の可能性もあります。
子宮の病気の場合、当店の経験では出血量が多い、出血回数が多い、ごはんを食べない、顔の血の気が引いている、目に力が入っていない、ぐったりしているなどの症状が見られました。
これらも判断基準の一つになるかと思います。
ちなみに当店のハリネズミちゃんの女の子には、日頃からハリセレブごはん+ハリセレブプラス元気サポート+ハリセレブプラスさらばストレスを与えているおかげなのか、子宮の病気になる確率が激減しております。
また、先日5歳2ヶ月の女の子で子宮の病気による出血が見られた子がいましたが、上記のごはんなどを与えて今は出血もなく元気に過ごしています。麻酔やステロイド剤のリスクがあるため、当店では食事で様子をみました。
健やかな身体は毎日摂取する食べ物が大切と考えています。
【追記】
病気を発症してから、健康な元の状態に戻すことは非常に難しいと考えています。
病気を発症する前にできること、それが大切だと思います。
すべての生き物たちが、健やかに過ごせますように