「シュリ」のスタッフが大都会の地下鉄に仕掛けるーノンストップアクションとのことですが、まさにノンストップアクションでした。ノンストップすぎて登場人物の説明がされないほどでした。断片的な回想シーンだけでつじつまをあわせ、後は強引に物語をすすめていきます。このスピードにかなりの人が途中でふるい落とされることでしょう。そういう意味もこめてノンストップでした。
 私も主人公の意味不明な言動及び行動にかなり振り落とされそうでしたが、悪役のパク・サンミンが輝いていたのでなんとかラストまで乗っていけました。このパク・サンミンという人はジェット・リーと朝青龍をたして2で割ったような顔をしていて、なかなかの迫力顔です。さらにはスーツと長ドスで武装し、武器を持たない相手には素手で応じるという漢ぶり。この人の魅力が崩壊しそうな映画をささえていました。
 人物描写をしないで映画をつくると感情移入ができないということを学ぶには丁度いい反面教師のような映画だと思います。また人物だけではなく、設定もなかなかつっこみどころが多かったです。しかしそれらを割り切って観れる人ならばアクション映画として楽しめるのではないでしょうか。少なくともこのレベルのアクション映画は現在の日本で撮ることはできません。例えこの映画がトンデモ映画だとしても、この映画を製作できる韓国という国は凄いと思います。

 すさまじいスピードで疾走し観客をふるい落としに掛けるジェットコースタームービー、あなたはラストまで乗り切れますか?