突然ですが、アメコミ映画と私の関係は、暴力夫と耐える妻に似ているような気がします。いつも夫の理不尽な行為(「ハルク」「デアデビル」「スポーン」「ヘルボーイ」「バットマンフォーエバー」などなど)に唖然としながらも、たまに見せる優しさ(「スパイダーマン2」など)のために泣かされながらも、ついていってしまうのです。
 そんなこんなで観てきた「キャットウーマン」ですが、これがまたなんとも中途半端な映画でした。迫力に欠けるアクション、ボス敵としていまさら感のあるシャロンストーン、化粧品をぬると鋼鉄の肌になるという理不尽な設定・・・見所といえばハル・ベリーのボンテージ姿ぐらいでしょうか。それでも「バットマンリターンズ」のミシェルファイファーの方がよかったです。
 今回一番期待していたのはフランス人監督ピトフの映像です。彼はオールデジタル映画の先がけとして製作されたデビュー作「ヴィッドック」で、19世紀の世界を極彩色に表現して一躍注目を浴びました。私も奇妙な色彩感を持った「ヴィドック」が結構すきだったのです。しかし今回の「キャットウーマン」では、彼の特徴はすっかりなりを潜めて普通の映像になっていました。やはり契約に縛られるハリウッド映画では極端な映画は撮らせてもらえないでしょうかね、残念です。
 さてと今夜も頬を腫らしながら、およよと泣き寝入りするとしますか・・・。