図を見ていただいたうえで、簡潔に説明しますと、何かを勉強して「できた」と言えるまでには4つの段階があるというのが今回の内容です。

今回は、学習の段階を生徒の状況に当てはめてより詳しく解説をしてみましょう。
 
1.知らないしできない
 
テストの点数が20点以下の生徒がこのケースに当てはまると思います。
 
当たり前ですが、最低限の公式・知識を知らないままに問題を解こうと思っても、普通の人はかなり難しいのではないかと思います。
 
このケースの生徒は、①学校の先生が嫌いだから授業を聞いていない。と、いうケースと、②一生懸命聞いているけど、すでに漢字・用語が難しすぎて、学校の先生の説明がわからない。と、いうケースの二つに分かれます。
 
①のケースの生徒は、塾に行くと驚くほど成績が上がるケースが多いです。また、スタディサプリなどの映像授業を見ると解決することも多いです。

②のケースは、小学校などの基礎まで戻らなくてはいけないケースが多いため、非常に時間がかかります。

もしもこのブログを見ている小学生の親御さんで勉強が心配な場合、本当に早めに対策することをおすすめします。
 

2.知ってるけどできない
 
テストの点数が20点から40点の生徒に当てはまると思います。

このレベルの生徒は、授業を「聞けばわかる」レベルの生徒です。
 
ところが、授業中の内容だけでは、しっかりとその内容を理解できていないので、本番形式になるとその知識を使いこなせない(問題にあてはめられない)ため、点数が取れないのです。
 
この段階の生徒は、学んだ知識を、よく出る問題を演習しながら繰り返し説くと成績が伸びるケースが多いです。
 
集団授業よりは、個別指導などが向いていると感じます。
 
 
3.知ってるし、意識すればできる
 
テストの点数が40点から70点の生徒に当てはまると思います。
 
「意識するべきポイント」を理解しているので、今までに見たことある問題については、ゆっくりと丁寧にやれば解くことができます。
 
しかしながら、まだまだ演習が足りないために、少しでも意識をそらしたりすると間違いが多発します。
 
「ケアレスミス」「集中してなかった」という言い訳がこの段階の生徒には多くみられますが、単純に「演習不足」なだけです。
 
「大丈夫」と思っている生徒も、基礎の問題を「何度も繰り返し解く」ことによって、この段階の生徒は飛躍的に点数が伸びます。
 
 
ひとつ注意いただきたいのは、このゾーンの生徒の場合、「応用問題を解いて慣れる」という勉強をする場合がありますが、あくまで「基礎の問題を繰り返して高速で解く」ほうが、個人的には点数が上がると思っています。
 
確かに応用問題への対策も重要ですが、無理に苦しい内容を我慢してやるよりは、ストレスのない問題を100%できるようにしたほうが快適だし、成績も伸びます。
 
 
4.知ってるし、無意識にできる
 
テストの点数が80点以上を安定して取れる生徒です。
 
「いつでも」「どこでも」「なんどでも」その内容を解くことができる状態ですね。
 
これが「できる」という状態だと考えています。
 

ある分野についてこの状態までもっていくことができれば、新しい内容を学んでいくことができます。

逆にこの状態になっていないのに、新しい内容を学ぼうとすると、いちいち意識をしながら問題に取り組まなくてはいけないことが多くなり、非常にストレスがかかるとともに、時間がかかります。

「勉強したくない」の理由は、実は裏側にある「基礎が不安定なので意識しなくてはいけないから疲れる」と「考えながらやるから時間がたくさんかかるから嫌だ」という理由に大きくわかれると思っています。
 
逆に、ひとつひとつの分野を「高速で」「無意識に」解くことができるひとにとっては、宿題なども苦になりません。
 
もしも、このブログで参考にできるところがありましたら、ぜひ皆さんも基礎を大事にしてみてくださいね。
 
 
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