海防艦淡路と海自掃海艦あわじをすこ~しだけ見てみよう!の巻 | 第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

主に戦史について取り上げてますが戦史には諸説ありますので、明らかな誤記以外はご容赦を!!

朝鮮半島有事の際、

 
自衛隊は米軍の後方支援に回ります。
 
もしかすると半島における機雷除去等の
 
掃海を再び担当するかもしれません。
 
 
半島における掃海で思い出されるのは
 
朝鮮戦争において
 
国連軍の対機雷戦戦力の不足を補うため
 
米軍からの要請で“日本特別掃海隊”が結成され
 
国連軍の作戦遂行に貢献していることですね。
 
 
 
 
 
 
戦時中、米軍は日本本土の海上を封鎖する
 
飢餓作戦を展開しました。
 
 
 
 
 
 
戦後海軍は解体されたけど、
 
復興を目指す日本にとっては
 
掃海なくして国家再建はありえないとして
 
GHQの承認のもと各地の
 
機雷除去に取り掛かっていました。
 
国連軍にとって日本の掃海隊は
 
“渡りに舟”だったようです。
 
 
使用された船は旧海軍の駆潜特務艇など。
 
鋼鉄製掃海艇では触雷のリスクが非常に高く
 
危険であったことから木造船の
 
これらが選ばれたようです。
 
 
 
 
 
 
このように戦中戦後を通じ現在に至るまで
 
掃海艦の歴史は途切れることなく続いています。
 
 
現在も時折機雷が発見され、
 
海自掃海艦が除去に当たっているんです。
 
 
 
 
 
 
そんな海自掃海艦に2017年3月16日
 
あらたにあわじ型掃海艦あわじが加わりました。
 
 
あわじ型は、やえやま型の後継の掃海艦で、
 
海自艦艇のうち、えのしま型に次いで
 
2番目にFRPで建造される艦艇です。
 
FRP製採用により艇の寿命が延びるそうですよ。
 
 
 
 
 
 
機雷探知能力も大幅に向上し、
 
機雷処分用の20mm機関砲は
 
従来の手動型から遠隔操作型の
 
JM61-RFSに変更されています。
 
 
 
 
 
 
艦名が「あわじ」だけに阪神基地隊第42掃海隊
 
に配備されるかなぁと期待してましたが、
 
実際は横須賀の第1掃海隊所属になってしまいました。
 
う~ん、残念!!
 
 
 
あわじと命名された艦はこれで3代目。
 
初代は日本海軍の海防艦で、
 
御蔵型海防艦の3番艦です。
 
 
 海防艦とは、沿岸・警備・船団護衛・対潜哨戒等を
 
主要任務とする艦のことです。
 
南方資源を本土に輸送するシーレーンを確保するために
 
海防艦は輸送船とともに太平洋全域を駆け回りますが、
 
敵潜水艦や航空機の攻撃を受け多くが沈みました。
 
 
海防艦淡路は1944年1月25日竣工し、
 
呉防備戦隊に編入されます。
 
 
 
 
 
 
一度台湾・シンガポール・ボルネオを往復した後
 
5月29日に船団護衛のため門司を出発。
 
6月2日、船団が台湾東方沖を航行中
 
敵潜ギターロに見つかり雷撃を受けます。
 
 
 
 
 
 
雷跡を発見した淡路は船団との間に割り込み
 
自ら盾となってその魚雷を一身に受け
 
沈んでいきました。
 
わずか5か月の短命でした。
 
 
 
 
 
 
ちなみに2代目は掃海艇あわじ。
 
中型掃海艇たかみ型の5番艦。
 
 
 
画像は同型艦の「てうり」
 
 
 
1974年8月、第1掃海隊群隷下の第45掃海隊に編入。
 
沖縄基地隊・舞鶴水中処分隊と渡り歩き
 
1993年3月25日に除籍となっております。
 
 
このように掃海隊はいつも危険と隣り合わせに
 
私たちの安全を陰になり守っていただいております。
 
ただただ感謝の一言に尽きます。
 
 
 
 
 
 
 
いつも御訪問戴きありがとうございます
ブログ村ランキングへの入口を
ここにも設けてみました
下矢印のクリックをお願い出来ますでしょうか