ボーンフィッシュは最初の哨戒で、
南シナ海を航行中の
サ12船団を発見し、霧島丸を撃沈します。
調子に乗ったボーンフィッシュはここから
好き放題に暴れまくるんですね。
画像は同型艦のSS-214 グルーパー
彼女が主戦場に選んだのは、
南シナ海及び比島とその周辺海域。
その後何度か船団を発見し攻撃するけどヒットせず、
10月10日朝、第432船団を発見し魚雷4本を発射。
輸送船五十鈴川丸と帝美丸に2本ずつ命中し沈めます。
11月28日にはフローレス海(セレベス島の南)に現れ
すゑず丸を沈めました。
12月1日未明にはセレベス島の北海域で日遼丸を仕留め、
5月14日早朝、タウィタウィ泊地沖で船団を発見。
魚雷を5本発射するも輸送船には当たらず
目標外の駆逐艦電に2本直撃し轟沈させています。
7月8日、
ボルネオ島東海域で海軍徴傭船龍栄丸を沈めた後
北上しながら手あたり次第攻撃しまくってます。
日本海軍潜水艦は次々に沈められてるのに
敵潜は面白いように日本軍艦艇を襲ってますねぇ。
なんでこないに格差が広がってしもたんやろ!?
1942年12月16日、
餓島近海で攻撃を受ける伊15
後部に甲標的を積んでますね
ボーンフィッシュは一度本国に戻りオーバーホールを受け、
1945年6月の日本海における通商破壊作戦(バーニー作戦)
に参加すべく、6月9日頃能登半島沖に現れます。
13日に牡鹿山丸を、
19日に坤山丸を雷撃で沈めたんですが
運悪く近くで第三十一海防隊の
海防艦沖縄・第207号海防艦・
第63号海防艦が訓練を実施してたので、
3艦が現場に急行。
海防艦沖縄の水中探信儀が敵潜を探知。
第75号海防艦と第158号海防艦が
応援に駆けつけ爆雷攻撃を実施。
執拗に攻撃した結果探信儀エコーが消滅し、
翌日になると周辺の海面にコルク片や
重油の帯が流出していたそうです。
結果としてボーンフィッシュが図に乗りすぎて
「日本海軍など大したことない」との慢心から
警戒を怠り七尾湾入口にまで侵入しすぎた、
まさに墓穴を掘った形となりました。
我が船団の虚を突き縦横無尽に
暴れまくったボーンフィッシュの最期です。
彼女がここまで戦果を伸ばしたのは、
艦長の采配が良かったのか
あるいは日本海軍の対潜哨戒に
不備があったのかはわかりませんが
これでようやく“魔女”を
仕留められて一安心のようです。
しかし日本海にはまだ敵潜が
ウヨウヨいるので、警戒は怠らないように