1944年2月1日、グリーン諸島の戦いのとばっちりを受け、伊171はやられてしもた!!の巻 | 第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

主に戦史について取り上げてますが戦史には諸説ありますので、明らかな誤記以外はご容赦を!!

餓島攻防戦を制した敵はソロモン諸島を西進します。
 
1943年11月1日、
 
ブーゲンビル島西岸のタロキナ岬に上陸。
 
ここに本格的な航空基地を建設しました。
 
これでソロモン西部海域の制空権は敵に奪われます。
 
 
敵は上陸前にはブインへの空襲を連続的行い
 
海軍航空隊はラバウルに撤退するしかありませんでした。
 
当時太平洋で稼働中の空母はサラトガのみでしたが
 
英空母ヴィクトリアスが大西洋から回航し、
 
この後もインディペンデンス級空母も次々を
 
投入されてきます。
 
 
 
ヴィクトリアス
 
インディペンデンス
 
 
 
10月12日~11月2日にかけてラバウルは
 
艦載機やB25による大空襲を受け、
 
相当数の被害が出ています。
 
 
 
 
空襲を受ける重巡筑摩(1943年11月5日)
 
 
 
敵がタロキナ方面に上陸したとの報告を受けた
 
南東方面艦隊は急遽ラバウルの連合襲撃部隊を
 
出撃させます。
 
艦隊はタロキナ沖に突入しますが
 
軽巡川内、駆逐艦初風が沈没するなど
 
惨敗しラバウルに引き揚げたところへ
 
空襲を受けることになってしまったんですね。
 
 
 
 
ラバウル空襲下の羽黒
 
 
 
この空襲で損害を受けた遊撃部隊の

 

主要艦船はこの海域から撤退し
 
敵は余裕を持ってブーゲンビル島の攻略に
 
着手できます。
 
 
しかしタロキナの飛行基地がビスマルク諸島を
 
カバーするには少し遠すぎて、
 
 
 
 
 
 
ブーゲンビル島北西方のグリーン諸島に目をつけます。
 
 
 
 
 
 
ここに飛行基地を建設し、ラバウルを沈黙させ
 
カビエンまで攻撃範囲を伸ばす計画です。
 
 
1944年1月31日、
 
駆逐艦や魚雷艇に護衛された3隻の高速輸送艦は
 
グリーン諸島のニッサン島沖合に現れ
 
上陸を開始します。
 
この報告を受けた南東方面艦隊は
 
ラバウルの零戦8機を出撃させ
 
上陸部隊を攻撃し魚雷艇3隻撃沈します。
 
敵機襲来に驚いた上陸部隊は
 
慌てて高速輸送艦に戻り
 
現場海域から離脱を図ります。
 
 
 
 
 
 
時系列を少し戻すと、11月17日未明
 
ブカ島の飛行場が敵艦の砲撃を受けます。
 
 
 
ブカ飛行場を砲撃した駆逐艦ダイソン
 
 
 
敵の侵攻が近いと判断した第十七師団は
 
ブカヘの緊急輸送を開始します。
 
 
輸送部隊の駆逐艦天霧・夕霧・卯月に
 
警戒隊の駆逐艦大波・巻波は
 
11月24日13時30分にラバウルを出撃。
 
ブカ島での揚陸を済ませ帰途についた
 
25日午前0時頃敵艦との交戦開始。
 
警戒隊の大波・巻波、輸送部隊夕霧が
 
それぞれ被雷し沈没。
 
 
 
 
 
 
 
このブカ島沖夜戦の惨敗を受け
 
ブーゲンビル方面への鼠輸送は頓挫し
 
代わりに潜水艦による
 
細々とした輸送に変わります。
 
 
伊171はそれまで幌筵島を起点として
 
アリューシャン方面で活動してきましたが
 
急遽呼び戻されラバウルに進出します。
 
 
 
 
 
 
1月30日、ラバウルを出航し、
 
ブカ島の輸送任務に就きますが
 
2月1日、運悪くブカ島西方海域で
 
グリーン諸島から退避しベララベラに
 
帰投中の駆逐艦ハドソン、
 
ゲストに発見されてしまいました。
 
 
 
ハドソン
 
ゲスト
 
 
 
2隻による執拗な爆雷攻撃で伊171は沈没。
 
艦長以下91名全員が戦死。

 

 

 

 
 
 
零戦のニッサン島上陸部隊への攻撃が
 
15分前後しておれば
 
この双方は出会わなかったとされています。
 
 
とても皮肉な結果と言えますね、残念ですが。
 
 
 
 
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