「肩がつらくてマッサージに行ったのに、次の日にはもう重たい」
「揉んでもらった直後は楽になるけれど、数日すると元に戻ってしまう」
「肩こりがひどくなるたびに、同じ場所をほぐしている」
このような経験はありませんか?
肩こりがつらいと、どうしても硬くなっている肩を揉んだり、ストレッチをしたりして楽にしようとしますよね。
もちろん、肩周辺の筋肉をほぐすことで、一時的に楽になることはあります。
しかし、何度も肩こりを繰り返している場合、肩の筋肉だけに原因があるとは限りません。
実際に患者さんのお身体を確認していると、肩だけでなく、首や背中の動き、普段の姿勢、仕事中の身体の使い方などが関係しているケースもあります。
今回は、肩を揉んでもすぐにこりが戻ってしまう理由について、身体の仕組みから解説していきます。
① 肩こりを感じる場所と、負担がかかっている場所は同じとは限らない
肩こりというと、首から肩にかけて広がる「僧帽筋(そうぼうきん)」という筋肉をイメージする方も多いと思います。
僧帽筋は、首から背中にかけて広がる大きな筋肉で、肩甲骨を動かしたり、姿勢を保ったりする働きがあります。
長時間同じ姿勢を続けたり、肩周辺の筋肉に負担がかかったりすると、肩の重だるさやこりを感じることがあります。
ただし、ここで大切なのが、肩がつらいからといって、肩だけに問題があるとは限らないということです。
例えば、デスクワーク中に頭が前に出た姿勢が続いている場合。
頭を支えるために首周辺の筋肉が働き続け、結果として首から肩にかけて疲労を感じることがあります。
また、背中や肩甲骨の動きが少ない状態が続くと、特定の筋肉に負担が集中しやすくなることもあります。
つまり、肩こりを考える際には、痛みや重さを感じている場所だけでなく、その周辺がどのように働いているかを確認することが大切です。
② 首や背中の動きが少ないと、肩に負担が集中しやすい
肩こりが慢性化している方に確認したいのが、首や背中、肩甲骨の動きです。
私たちは日常生活の中で、首を動かしたり、肩甲骨を動かしたりしながら、身体への負担を分散しています。
しかし、長時間パソコンに向かっていると、どうしても身体を動かす機会が少なくなります。
特にデスクワークでは、
- 画面を見るために頭が前に出る
- 肩を少し持ち上げたまま作業する
- 背中を丸めた姿勢が続く
- 肩甲骨を大きく動かす機会が少ない
といった状態になりやすくなります。
こうした姿勢が必ず肩こりを引き起こすわけではありませんが、同じ姿勢を長時間続けることは、筋肉の疲労や不快感につながる場合があります。
肩を揉んで一時的に楽になっても、仕事に戻って同じ状態が続けば、再び肩こりを感じることがあります。
そのため、肩の筋肉をほぐすだけでなく、首や背中が無理なく動かせる状態を目指すことも重要です。
③ 肩こりが戻る原因は、日常生活の中にあることも
ここまで身体の動きについてお伝えしましたが、もう一つ確認したいのが日常生活です。
例えば、こんなことはありませんか?
「仕事に集中すると、気づけば何時間も座っている」
「スマートフォンを見る時間が長い」
「忙しい日は、ほとんど休憩を取らない」
「寝ても疲れが取れず、朝から肩が重たい」
肩こりには、筋肉への負担だけでなく、ストレスや睡眠の状態、運動習慣など、さまざまな要因が関係します。
特に仕事が忙しい方は、身体の疲れを感じていても、そのまま頑張り続けてしまうことがあるのではないでしょうか。
私自身、患者さんとお話しする際には、肩の状態だけでなく、普段どのようなお仕事をされているのか、どの時間帯につらくなるのか、睡眠は取れているのか、といったことも確認するようにしています。
なぜなら、施術を受けている時間だけでなく、それ以外の生活の中にも身体の負担を考えるヒントがあるからです。
④ 肩こりを繰り返さないために、日常でできること
では、肩こりを繰り返している場合、どのようなことを意識するとよいのでしょうか。
まず大切なのは、長時間同じ姿勢を続けないことです。
デスクワークの方であれば、30分〜1時間に一度を目安に立ち上がったり、肩や首を軽く動かしたりする時間をつくってみてください。
また、肩だけを伸ばすのではなく、胸を開く動きや肩甲骨をゆっくり動かす運動なども取り入れてみましょう。
無理に大きく動かす必要はありません。
痛みのない範囲で、少しずつ身体を動かすことが大切です。
そして、睡眠時間を確保することや、仕事の合間に休憩を取ることも忘れないでください。
肩こりの原因は人によって異なるため、すべての方に同じ方法が合うわけではありません。
まずは、自分の肩こりがどのような場面で強くなるのかを知ることから始めてみましょう。
⑤ HARIMAGICが肩だけでなく全身を確認する理由
HARIMAGIC代官山では、肩こりの施術を行う際にも、肩だけを見るのではなく、首や背中、肩甲骨の動きなどを確認することを大切にしています。
例えば、肩こりを訴えている方でも、首の動きに制限があったり、背中の筋肉に強い緊張が見られたりすることがあります。
また、無意識の食いしばりによって顎周辺の筋肉が緊張している方や、睡眠の悩みを抱えている方もいらっしゃいます。
もちろん、食いしばりや睡眠の問題がすべての肩こりの原因というわけではありません。
だからこそ、一人ひとりのお身体の状態や生活習慣を確認しながら、どこに負担がかかっているのかを考えることが大切だと思っています。
鍼灸では、筋肉の緊張や痛みに対するアプローチを行い、必要に応じて整体なども組み合わせながら施術を進めていきます。
ただし、鍼灸を受ければ必ず肩こりがなくなるというものではなく、症状や原因によって効果には個人差があります。
施術だけに頼るのではなく、日常生活で気をつけたいことも一緒に考えていくことを大切にしています。
まとめ|肩こりが戻るなら、肩以外にも目を向けてみましょう
肩こりがつらいと、どうしても硬くなっている場所を揉みたくなります。
もちろん、それで楽になるのであれば、肩をほぐすこと自体が悪いわけではありません。
ただ、何度も肩こりを繰り返している場合は、少し視点を変えてみることも大切です。
首や背中はしっかり動いているか。
長時間同じ姿勢になっていないか。
睡眠や休息は十分に取れているか。
こうしたことを見直すことで、自分の肩こりと向き合うヒントが見つかるかもしれません。
「肩を揉んでもすぐに戻ってしまう」
そんなお悩みがある方は、肩だけでなく、身体全体の状態にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
HARIMAGIC代官山では、一人ひとりのお悩みや身体の状態に合わせた施術をご提案しています。
慢性的な肩こりでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。