CTまで終わり、あとは先生のしんだん待ち、有明に来る電車の中で、原稿見直していたら、カバンを引っ張る魔の手が。カバンにくっ付けてある三十六番のキーホルダー欲しげに引っ張っている。おかあさんに抱っこされたチビッ子が、アンパンマンパンチしながら空いた手手で行為に及んでいるのだ、今年二軍スタート決まった三十六番、キーホルダー、ほらよとチビッ子にやり、応援しろよと言ってやるてはあった。あったけど、その時、俺は、なんだ、こいつと、目をさんぱくにしていたのかもしれない。東京テレポート前駅でチビッ子はおかあさんとおりて行った。まだおかあさんの腹の上でおかあさんにアンパンマンパンチやっていた。おかあさんはすいませんでしたと俺にチビッ子になりかわり言ったから、俺もオリックス三十六番になりかわり、応援よろしくといえば良かったのかもしれない。しかしチビッ子は電車降りた瞬間すっかり俺のことは忘れて新たな世界に関心を向けて行く。チビッ子は忙しい