冷え性には鍼灸治療がとても効果的ですが、いくら治療しても、薄着や、冷飲食で身体を冷やしたりしていたら、意味がありません。
もちろん、冷え性の原因は、身体を冷やすような生活習慣だけではなく、血液等の循環が悪く冷える場合や、胃腸が弱く、身体を温める陽気というエネルギーを充分に作り出せないために冷える場合など、様々です。
しかし、身体に冷えを蓄積させないという事は、原因に関わらず、とても重要です。
身体に冷えを蓄積させないため、セルフケアとして、足湯はとても効果的で、おすすめです。
冷え性だけではなく、各種の婦人科疾患や不妊症、冷えが原因の肩こり、腰痛、膝痛、胃腸障害(下痢や食欲不振など)、不眠などにも効果的です。また、自律神経失調症などの、ストレスより起こる、様々な不定愁訴(色々な不快な症状)に効果がある場合もあります。
寒い時期になると、足に冷えを感じる場合は多いですが、足で冷えを感じずに、足の冷えを便通異常や、胃のいたみ、肩こり、腰痛や、頭痛や歯痛として感じる場合もあります。また、下痢、便秘や、痔なども足の冷えが原因の場合も、多々あります。
冷暖房や冷蔵庫などの発達した現代社会においては、冷飲食や運動不足などにより、人間が本来持っている、自分の身体を温める能力も、低下しがちです。
冬場はもちろんのこと、夏場でも気付かぬうちに身体が冷えていることが多いので、季節を問わず効果的です。
入浴する温度よりも2~3度高いお湯(43~45度位)に、膝下くらいまで、足をつける。
20~40分位、全身が温まり、全身から汗がにじみ出てくる位を目安として行うと良いでしょう。
慣れてきたら、全身から出るベタベタな汗が、時間が経過すると、サラサラな汗に変わってきますので、それを目安にしても良いと思います。
(身体を冷やさないように、上半身は服を着たままで、お風呂の湯船の淵に腰掛けて行うと、温度調節も容易なので簡単です。)
同様に、冷えから起こる肩こりなど、上半身の症状には、手湯も効果的です。
43~45度位のお湯に、肘くらいまで、10~30分位、手をつける。
(お風呂の湯船の淵に腰掛けて、手湯と足湯を同時に行うのも、とても効果的でおすすめです。)
この足湯、きちんとやれば、しっかりと効果が出ます。
まずは、しっかりと身体全体から汗が出るまで。
慣れてきたら、さらっとした汗に変わるまでやってみて下さい。
冷えや循環不良が原因の症状に対しては、鍼灸治療よりも効果がある場合もあるかもしれません。
足湯に対する見方が変わるかもしれませんよ。
※終わったら、水分補給のために、1杯の白湯や、お茶などを飲んで下さい。(沢山の汗をかくと、血液がドロドロになります。)
※必ず、その日の体調と相談しながら行って下さい。
※過去の記事を引用しました。