弊院での予約は、おひとり当たり2〜3時間という比較的長時間で予約枠を設定しています。

もちろん鍼灸にオイルマッサージを加えた施術がメインとなりますが、ずっと施術をし続ける訳でもありません。

長時間施術を受け続けるのも、身体にはストレスとなったり逆効果となることもあるからです。

ではどうしてそこまで長く設定しているのか。

それは患者様のお話をしっかりと聞くためです。

心身のお悩みをお持ちの場合や、メンタルの不調がある場合など、誰かに話したい・聞いてほしいと思うことが少なからずあるでしょう。

ただそれは家族や親戚など距離が近い人ではなく、敢えて他人だから話しやすいということもあります。

そんな時に悩みを話せる場のひとつが、鍼灸院やリラクゼーションだと思うのです。

施術を受けながら話すことは、心身の治療にも大きな効果を及ぼします。

身体と心は一体であるという東洋医学の考え方からすると、身体が緩むことによって気持ちが緩み、悩みを話しやすくなると捉えることも出来るのかもしれません。

ただここでひとつ問題となるのは、規模の大きいグループ院などでは、カーテン越しに別の患者様がいたり、そもそも仕切りもないので丸見え・丸聞こえという状態になるのも珍しくありません。

また回転率を重視していたりビジネス色が強い店舗であれば、短時間の施術や殆ど電気治療ばかりという風で、セラピストにじっくりお話を聞いてもらうことが出来ないのです。

仮に店舗が空いていて他の方の目を気にすることなく話せたとすると、気兼ねなく聞いてもらえるので沢山話しがちになります。

特に女性の場合は、話をするとつい長くなってしまったという経験が少なからずあるかと思います。

しかしせっかく話し出したのに、30分経ったから施術と共に会話も終了となると、何だか余計に消化不良のような気分になります。

これではせっかく施術を受けてもストレスとなりかねません。

それに比べて個人サロンであれば、毎回セラピストは同じ方であり、プライベートな空間を用意されていることと思います。

またある程度時間の融通も効き、しっかりとお話を聞くことができると思います。

更に弊院のように2〜3時間という長い枠であれば、施術が終わったあともすぐ帰るのではなく、少しリラックスした状態でお話することもできます。

私はそういった時間も心の治療のひとつだと考えて大切にしています。

身体も心もゆったりと出来る場所は、身の回りにそれほど多くありません。

またじっくりと、ある程度の距離のある他人に話を聞いてもらえる場所というのも、中々見当たらないでしょう。

そういった意味でも、個人で経営されているサロンというのはとても魅力的な場所だと思うのです。

弊院ではゆったりとした空間で、じっくりとお話をお聞きしています。

☝️和歌山県　神倉神社

お話をするのも治療