ちょっと前に買っていた伊泉先生の「タロットの書--叡智の78の段階」を今ようやく読み進めています。
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そこで今までイマイチしっくりこなかった恋人のカードについてすとんと落ちた解説がなされていました。
この本は小アルカナはそこまでですが、大アルカナについては解説が長過ぎて途中で、「で、なんの解説だっけ?」っていう過程が沢山あり読む進めるのが本当に大変です笑
で、恋人のカードについて。
本をざっくり要約すると、アダムとイヴと天使が描かれているように、3つの視点があるという事です。
アダム(男性性)は思考でイヴ(女性性)は感情、または欲望、そして天使は第3の視点であり、感情や欲望が叶えられた高い視点だと解釈しました。
恋人という事で構図としてはアダムがイヴを見ているのにも関わらずイヴは見返さずに空を仰いでいますよね。
ラブラブならなんでイヴは見返さないの...
っていう感じですが見返えしていない事こそが信頼を表現していると言えます。
イヴは感情、欲望とすると、自分の感情や欲望を叶えたいと思うなら、現実問題としてただ思うだけや自分の願いを知るだけでは勿論何も起こっていきませんよね。
それを叶えるにはきちんと筋道を立ててゴールまで持っていく思考や知性を働かせないといけないわけです。
それがアダムであり、アダムはきちんとイヴを見て願いを理解し、イヴはきちんと知性や思考が見てくれているのを信頼しているからこそ手放しで自分の本当の欲求の部分である第3の天使の視点の境地へとたどり着く事を表現しているのだと思います。
同じ構図で描かれているのは悪魔のカードです。
恋人と同じ風によむと、これはイヴがアダムを見返しているという事で思考の小さい世界の範疇でしか自分の感情や欲望を叶えられていないといえるのではないでしょうか。
あるいは思考に依存、支配されているとも言えるかも。
イヴは囚われて真っ直ぐしか見ていないので、第3の視点である悪魔の視点の状況という事にも気付けていないとも言えるかもしれません。
恋人は人間関係で出た場合は信頼関係が築けている状況やどちらか一方、あるいは両方が各々の気持ちを満たしてくれる関係と言えそう。
人間関係ではなく自分の中のアダムとイヴで考えるなら自己信頼ができている状況と言えそうです。
こちらはマルセイユ
マルセイユなんかでは選択という意味合いが強いらしいですが、ウェイトではそこまで選択という意味合いが強いようには思えないですね。
ウェイトはマルセイユなんかとカードは同じですが、意味している事が勿論同じような事もあるけどちょっと解釈が変わっているカードも沢山ある気がするので変に対応させるよりやはりそのデッキ自身の世界観を理解する事が大事だなと思っています。
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