先日カテゴリー分けする事、カテゴライズについての話しになりました。

人間はとにかくカテゴライズする事が好きな生き物。

人間の個性が1人1人違うというのであればカテゴライズするのは本来反しているような気もするけど、気付いたらカテゴライズしてしまうのが人間の習性なんでしょうか。


カテゴライズとはちょっと違うかもですが、占星術でも名称が溢れています。

カテゴライズする事はメリットもあり、デメリットもあります。
同じように、名称を付ける事でメリットは勿論あるけど、デメリットもある事は留意しておかないといけないと思います。

名称を付けて気を付けなければいけないのが、名称が病名になってしまう事です。

占星術での名称付けをされた事によってどうかな、と思う事をいくつかあげてみます。


○図形的リーディング

占星術の特徴でいえば、他の占術にはない惑星同士が織り成すアスペクトの綺麗なラインが作り出す図形。
この図形には今では沢山の名称が付けられています。
例えば、グランドトライン、グランドクロス、Tスクエア、小三角形(松村氏命名?)、ヨッド(ヨード)等など、他にも誰がつけたかいくつかあります。


自分にグランドクロスがあってショックだった、Tスクエアが~個もある、等などたまにお聞きしますが。

大丈夫です心配しないで下さい。

発見してショックを受けて心配する前に、それが本当にそのチャートで困難なポイントであれば


心配するしないに関わらず


既に作用してるので


占いは何度もいいますが、自分に付いてる星や出たカードに振り回されるものじゃなくって、星が示すメッセージを読み取り、それを現実に生かす為のものです。

感じている困難はこの星が示していて、それにはこういうメッセージがあったんだと気付いたり、というようにポジティブに活用していかないと全く意味がありません。

ネガティヴになる為の占いなら見ない方がましですよね。

グランドクロスやTスクエア等は確かにハードな作用ですが、とはいえどの程度ハードか、というのはチャートによって違います。

逆にグランドトラインもそうですね、ソフトな作用ですがそれもチャートによって軽重あります。

図形に注目するのはいいですが図形だけで判断はできないでしょう。

○ノーアスペクト

ノーアスペクトとは簡単にいうと他の天体とメジャーアスペクトを取らない状態をいいます。(詳しくはオーブ等の条件があるみたいですが)

ノーアスペクトである天体は他と関係しなくなる為その天体の性質が出ていかなかったり不安定だったり純度が高くなる事と認識しています。

太陽がノーアスペクトだと太陽は目的意識や進むべき方向等の象徴なので、目的意識が定まらない、といった答えになります。

逆を言えば自由度が高いという事なんですが。

まあどっちにしろあんまり使えないな、と思っています。

理論的にはそう言えるけど、心理的要素が大き過ぎるので。

そもそもなんでマイナーアスペクトは含まないのか、古典でいえばまたノーアスも変わってくるし、それにモダンだけでも言えばハーフサムがあるので天体が他と関わりないっていう状況はかなり少ないと思います。



○年齢域

ちょっとカテゴライズ、名称とは違いますが、個人的に理解不能な項目です。
年齢域とは、対応する年齢域の惑星があり、その年齢になるとその年齢域の天体が強く作用するよ、な感じみたいです。

概念的には分かるような気もするんですが、これをそっくり年齢の運に当てはめると「???」な感じです。

今僕は太陽の年齢域。
経験で言えば月は獅子座2H的時代、水星は天秤座4H時代、金星は天秤座4H時代があったわけですが、月2Hなんて産まれた時から金銭がテーマになるんだから、貧困層ならまだしも一般家庭生まれの僕的にはいきなり金銭がテーマになるのは合致しません。
水星金星期も引きこもりではなかったですよ。

そこでノーアスが登場すると、その年齢域は目標定まらずになります。
年齢域は大体10歳前後区切りですが、10年前後もノーアス天体時代はうろうろするのでしょうか?
大体アスペクト豊富な太陽でも目標定めてまっしぐらの方が少数だと思うので余計にわけわからん状態です。

四柱推命ではおおまかな何歳~何歳までは的な見方があるように思いますが、それを真似しただけなんじゃないかとしか思えません。

それになんで月スタート?
月は低次なので高次に向けてなのはわかりますが、春分点から始まる牡羊座から順に最後は魚座のサイクルが既に説明されているのになんで火星スタートじゃないんでしょうか?
整合性がないです。


結局神話と同じで後付けでどうにでもなる概念だと思うので使えないなと思います。


○サビアン

モダンで大流行なサビアンですが、僕は全く使いません。

サビアンはチャネリングで読み取ったもので、主観が大き過ぎます。

それにメッセージ性が強過ぎてそれに囚われがちになります。

色付けで使う分にはいいと思いますがいきなりサビアンから読み出すのどうかな、と思います。



他にも色々ある気もするんですが(涙の度数とか)長くなるのでここらへんにします。

上げたものは否定するわけではりません、ただそういうカテゴライズされたものばかりに目が行くと結局読めなくなると思うのです。

やはり全体判断が重要なので意味合いを持たせ過ぎたものは結果的に判断を鈍らせます。

カテゴライズする事によって共通言語、概念化される事はいいのですが、弊害も生まれます。


病気と一緒ですね。
例えば鬱病とか。
昔はなかった病名だったと思いますが、鬱病と診断される事によってきちんと病気として扱われる一方、自分は鬱なんだとショックを受ける。
逆にポジティブにカテゴライズされた事に属する事によって安心や優越感を得る。

人間は自由でいたい、型にはまらずに生きていきたいと願う反面、自ら型にはめようとする変な生き物ですね。



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